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保育士 子どもの食と栄養 問29|消化器のはたらきと食物の通過

問題

保育士 | 子どもの食と栄養 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の文は、食物の消化と吸収についての記述である。(A)〜(D)にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 ・口の中では、食物はかみ砕かれて唾液と混ざり、唾液に含まれる(A)によってでんぷんの分解が始まる。 ・胃では、胃液に含まれる(B)によってたんぱく質の分解が始まる。 ・(C)は肝臓でつくられて胆のうに蓄えられ、十二指腸に分泌される。消化酵素は含まないが、脂肪を乳化して消化・吸収を助ける。 ・栄養素の多くは小腸で吸収され、小腸で吸収されなかった残りは(D)に送られ、ここで主に水分が吸収されて便が形づくられる。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 2
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は2です。唾液にはでんぷんを分解するアミラーゼが含まれます。胃液に含まれるペプシンは、たんぱく質の分解を始めます。胆汁は肝臓でつくられ胆のうにためられる消化液で、消化酵素は含みませんが、脂肪を細かい粒にして(乳化)消化を助けます。小腸で吸収されなかった残りは大腸に送られ、主に水分が吸収されて便になります。「どの消化液に・どの酵素が・何を分解するか」を組にして覚えるのがポイントです。

A アミラーゼ 唾液に含まれる消化酵素はアミラーゼで、でんぷんを分解します。リパーゼは脂肪を分解する酵素、マルターゼは麦芽糖(マルトース)をぶどう糖に分解する酵素で、小腸で働きます。

B ペプシン 胃液には塩酸(胃酸)とたんぱく質分解酵素のペプシンが含まれ、たんぱく質の分解が始まります。トリプシンは膵液に含まれるたんぱく質分解酵素で、十二指腸以降で働きます。

C 胆汁 胆汁は肝臓でつくられ、胆のうに蓄えられ、十二指腸に分泌されます。消化酵素は含みませんが、脂肪の消化・吸収を助けます。食事摂取基準(2025年版)も、コレステロールは肝臓において胆汁酸に変換されるとし、ビタミンEは胆汁酸などによってミセル化された後に腸管から吸収されると説明しています。膵液は消化酵素を含む消化液で、食事摂取基準(2025年版)も、十二指腸において膵液中のたんぱく質分解酵素が働くと説明しています。「消化酵素を含まない」というCの説明にはあてはまりません。

D 大腸 栄養素の大部分は小腸で吸収されます。食事摂取基準(2025年版)は、食事中の鉄は十二指腸から空腸上部で、カルシウムは主に小腸上部で吸収されるとしています。食品成分表も、小腸で消化・吸収されないものは大腸に常在する菌叢によって分解利用されると説明しています。大腸では、小腸で吸収されなかった残りから主に水分が吸収され、便がつくられます。

以上から2が正答です。

消化の仕組み 中学校学習指導要領解説 理科編は、消化器官の働きによって食物が物理的及び化学的に消化され、栄養分が吸収される仕組みを扱うとし、代表的な消化酵素としてアミラーゼ、ペプシンを挙げています。アミラーゼについては、唾液がデンプンを他の糖に変える働きを確かめる実験が例示され、消化酵素の働きにより食物が小腸の壁から吸収されやすい物質に変化することを理解させるとしています。

胆汁酸と脂溶性の栄養素 食事摂取基準(2025年版)は、ビタミンEは胆汁酸などによってミセル化された後、腸管からリンパ管を経由して吸収されるとし、高齢者では胆汁酸塩類や膵液の分泌量低下などにより腸管からのビタミンK吸収量が低下すると考えられるとしています。胆汁が脂肪とともに脂溶性の栄養素の吸収にかかわることが、ここからわかります。

乳児の消化・吸収機能 「授乳・離乳の支援ガイド」は、新生児期・乳児期前半の乳児は身体の諸機能が発達の途上にあり、消化・吸収機能も不十分であるため、未熟な消化や吸収、排泄等の機能に負担をかけずに栄養素等をとることのできる乳汁栄養で育つと説明しています。離乳は、なめらかにすりつぶした状態の食物から始め、子どもの様子を見ながら進めていきます。

ビタミンB12とペプシン 食事摂取基準(2025年版)は、食品中のビタミンB12はたんぱく質と結合しており、胃酸やペプシンの作用で遊離すると説明しています。ペプシンが胃でたんぱく質に働く酵素であることは、ここからも確かめられます。

鉄とカルシウムの吸収部位との関係 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、食事中の鉄は十二指腸から空腸上部で吸収され、カルシウムは主に小腸上部で吸収されると説明しています。栄養素の吸収の中心が小腸であることは、ミネラルでも同じです。

紛らわしい点 胆汁と膵液は、どちらも十二指腸に出てくる消化液であるため入れ替えられやすい組です。「消化酵素を含まない=胆汁」「消化酵素を含む=膵液」と区別しておきましょう。また、トリプシンを「胃液の酵素」とする誤りにも注意が必要です。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編」第2分野(3)生物の体のつくりと働き(消化・吸収)/厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」各論(脂質・ビタミンE・ビタミンK・鉄・カルシウム・ビタミンB12の吸収)/文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」第1章(アラビノースのエネルギー換算係数)/「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)Ⅱ-1 1条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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