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保育士 子どもの食と栄養 問28|必須脂肪酸・DHA・飽和脂肪酸

問題

保育士 | 子どもの食と栄養 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、脂質についての記述である。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の記述に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A n-6系脂肪酸とn-3系脂肪酸は、体内で合成できず、欠乏すると皮膚炎などが発症することから、必須脂肪酸とされている。 B 日本人にとって最も摂取量の多いn-3系脂肪酸は、魚類に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)である。 C DHAは神経組織の重要な構成脂質であり、特に神経シナプスや網膜の光受容体に多く存在する。 D 飽和脂肪酸の目標量は、1〜2歳では10%エネルギー以下と定められているが、3歳以上の小児については定められていない。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 3
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は3です。n-6系とn-3系の脂肪酸は体内でつくれず、不足すると皮膚炎などが起こるので必須脂肪酸です(A○)。DHAは神経や網膜に多く含まれます(C○)。一方、日本人が最も多くとっているn-3系脂肪酸はα-リノレン酸で、DHAではありません(B×)。飽和脂肪酸の目標量は、3〜14歳が10%エネルギー、15〜17歳が9%エネルギーと定められ、1〜2歳は設定が見送られています。Dは年齢が逆です(D×)。

A ○ 食事摂取基準(2025年版)は、n-6系脂肪酸とn-3系脂肪酸は体内で合成できず、欠乏すると皮膚炎などが発症するため必須脂肪酸であるとしています。このため両者については、目安量を絶対量(g/日)で示しています。

B × n-3系脂肪酸には、α-リノレン酸、EPA、DPA、DHAなどがあります。日本人成人の主なn-3系脂肪酸の摂取量を調べた報告では、日本人にとって最も摂取量の多いn-3系脂肪酸はα-リノレン酸とされています。

C ○ 妊婦・授乳婦の目安量の説明の中で、アラキドン酸やDHAは神経組織の重要な構成脂質であり、DHAは特に神経シナプスや網膜の光受容体に多く存在すると記載されています。

D × 「乳児・小児」の章では、3歳以上の小児についても日本人の摂取量の中央値をもとに飽和脂肪酸の目標量(上限)を設け、3〜14歳は10%エネルギー、15〜17歳は9%エネルギーとしています。1〜2歳は、循環器疾患の危険因子との関連を調べた研究が少ないことなどから、目標量の設定が見送られました。記述は年齢が逆です。

脂質の働き 脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、エネルギーを生み出す主な材料です。脂溶性ビタミン(A、D、E、K)やカロテノイドの吸収を助け、脂肪酸は1g当たりで炭水化物やたんぱく質の2倍以上のエネルギーをもちます。食事摂取基準では、脂質全体を1歳以上は目標量として総エネルギーに占める割合(%エネルギー)で示し、乳児は目安量として示しています。

必須脂肪酸 n-6系脂肪酸の代表はリノール酸で、完全静脈栄養の人に見られたn-6系脂肪酸欠乏症がリノール酸の投与で消失したことが必須脂肪酸とする根拠の一つになっています。n-3系脂肪酸は、他の脂肪酸からも合成できないとされています。いずれも必要量を算定するのに十分な研究がないため、国民健康・栄養調査の摂取量の中央値をもとに目安量が定められています。

指標が設けられていない脂肪酸 一価不飽和脂肪酸、α-リノレン酸、EPA、DHA、コレステロールについては、今回は指標の設定には至らず、必要な事項の記述にとどめたとされています。「DHAの目安量」などの表現が出てきたら注意が必要です。

子どもの飽和脂肪酸 我が国の小児の飽和脂肪酸の摂取量は成人より多く、中央値は8〜10%エネルギー程度とされています。動脈硬化が小児期に始まり、小児期の食習慣が成人期に引き継がれうることから、小児期から飽和脂肪酸のとりすぎを避けることには疾病予防の観点から意味があると説明されています。

トランス脂肪酸 工業的に水素を添加して液体の油を固形にするときに副産物としてできるものと、牛などの反すう動物の胃で微生物によりつくられ乳製品や肉に含まれるものがあります。食事摂取基準では指標の設定には至らず、必要な事項の記述にとどめられています。日本人の摂取量は欧米に比べて少ないとされていますが、工業的に生産されるトランス脂肪酸に人体での有用性は知られていないとされています。

紛らわしい点 Bは「n-3系=魚の脂=DHA」という連想を利用した誤りです。植物油などに含まれるα-リノレン酸もn-3系脂肪酸であり、日本人の摂取量ではこれが最も多い点を押さえましょう。

この問題の根拠
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出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」各論 脂質(n-6系脂肪酸・n-3系脂肪酸)、対象特性 乳児・小児(脂質)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

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