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保育士 保育の心理学 問37|子どもの心の健康に関わる状態

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、子どもの心の健康に関わる状態についての説明である。それぞれに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 本人の意思とは関係なく、まばたき、首振り、肩をすくめる、せき払いなどの、急で反復的な動きや発声が起こる。 B 家庭では普通に話すことができるのに、園など特定の社会的な場面では話すことができない状態が続く。 C 身体の病気のうち、その発症や経過に心理社会的な要因が密接に関わり、身体に器質的または機能的な障害が認められるもの。 D 愛着をもっている人から離れることについて、その子どもの発達の段階から見て過剰な不安や恐れが続き、生活に支障をきたす。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 5
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  • 4
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は5です。自分の意思と関係なく、まばたきや首振り、せき払いなどがくり返し起こるのはチック(A)です。家では話せるのに園などの特定の場面で話せない状態が続くのは場面緘黙(B)です。ストレスなど心の要因が深く関わって起こる体の病気(ぜんそくや腹痛など)を心身症(C)といいます。親などから離れることへの不安が、年齢に比べて強すぎて生活に影響が出る状態は分離不安症(D)です。いずれも「わざとしている」「甘えている」と叱るのは逆効果です。

A チック 突発的で、速く、くり返される不随意の運動(運動チック)や発声(音声チック)です。幼児期から学童期に現れることが多く、多くは一過性ですが、緊張や疲れで強まることがあります。注意したりやめさせようとしたりすると、かえって本人の緊張を高めることがあります。

B 場面緘黙(選択性緘黙) 話す力はあるのに、特定の社会的な場面で話せない状態が続きます。強い不安が背景にあると考えられており、「わざと話さない」わけではありません。

C 心身症 身体の病気であって、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的または機能的な障害が認められる病態を指します。気管支ぜんそく、反復する腹痛、過敏性腸症候群などで見られることがあります。

D 分離不安症 愛着の対象から離れることについて、発達段階から見て過剰な不安が持続する状態です。人見知りや後追いのような年齢相応の分離不安とは区別されます。

選択肢1はBとDが入れ替わっています。2はAとCが入れ替わっています。3のCの反応性アタッチメント障害は、著しく不十分な養育などを背景に、苦痛なときにも養育者に慰めを求めない・応じないといった状態が見られるもので、心身症の説明ではありません。4はAとDが誤っています。

「年齢相応」との区別 子どもの心の健康を考えるときに大切なのは、発達の途中で誰にでも見られる姿と、支援が必要な状態を区別する視点です。例えば、乳児期後半から見られる人見知りや後追い、入園当初に保護者と別れるときに泣くことは、アタッチメントが育っていることの表れで、発達上自然な姿です。それが年齢から見て強すぎ、長く続き、登園や生活に大きな支障が出ている場合に、分離不安症として専門的な支援の対象になります。

場面緘黙への関わり 場面緘黙の子どもに対して、話すことを強く求めたり、話さないことを責めたりすると、不安がさらに高まります。保育の場では、うなずきや指さし、カードなど、言葉以外の方法で意思を伝えられるようにし、安心して過ごせる経験を積み重ねることが大切です。必要に応じて保護者と連携し、専門機関につなぐことも考えます。

心身症の考え方 心身症は「気のせい」や「仮病」ではなく、実際に体の症状や障害がある病気です。心理的なストレスが、症状の出方や悪化に関わっている点が特徴です。保育士は、症状そのものへの対応(体調の観察、必要な医療の受診)と同時に、子どもが置かれている環境の変化(きょうだいの誕生、転居、家庭の不和など)に目を向けることが求められます。

反応性アタッチメント障害 乳幼児期に、養育者の頻繁な交代や著しいネグレクトなど、安定したアタッチメントを形成する機会が極めて乏しかったことを背景に生じる状態です。苦痛を感じたときに養育者に慰めを求めない、慰めに反応しにくい、といった特徴があります。誰にでも見境なくなれなれしく接する状態は、別に「脱抑制型対人交流障害」として区別されます。

チックへの関わり チックは本人がわざと行っているものではありません。保育士が症状を指摘したり、周囲の子どもがからかったりしないよう配慮し、安心できる環境を整えることが基本です。症状が長く続く、生活への影響が大きいといった場合には、保護者と相談し、医療機関への受診を勧めることも考えます。

この問題の根拠児童精神医学・発達心理学の定説(チック、場面緘黙〔選択性緘黙〕、心身症、分離不安症、反応性アタッチメント障害の概念)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:児童精神医学・発達心理学の定説(チック、場面緘黙〔選択性緘黙〕、心身症、分離不安症、反応性アタッチメント障害の概念)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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