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保育士 子どもの食と栄養 問23|鉄・カルシウム・亜鉛の働きと吸収

問題

保育士 | 子どもの食と栄養 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、ミネラルについての記述である。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の記述に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 食品中の鉄は、たんぱく質に結合したヘム鉄と、無機鉄である非ヘム鉄に分けられる。非ヘム鉄は、アスコルビン酸(ビタミンC)などの還元物質によって2価鉄イオンとなり、小腸の上皮細胞に吸収される。 B 体内のカルシウムは、その約半分が血液や組織液に含まれ、残りの約半分が骨及び歯に存在している。 C 血液中のカルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンの分泌が増加し、主に骨からカルシウムが溶け出して、もとの濃度に戻る。 D 亜鉛欠乏の症状には、皮膚炎、味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延などがある。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 2
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は2です。Bだけが誤りです。体内のカルシウムは体重の1〜2%を占め、その99%が骨と歯にあり、血液や組織液、細胞に含まれるのは残りの約1%にすぎません。鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、非ヘム鉄はビタミンCなどの働きで吸収されやすい形になります(A)。血液中のカルシウムが減ると副甲状腺ホルモンが骨からカルシウムを溶かし出します(C)。亜鉛が不足すると味覚障害や皮膚炎、成長の遅れなどが起こります(D)。

A ○ 食事摂取基準(2025年版)は、食品中の鉄を「たんぱく質に結合したヘム鉄」と「無機鉄である非ヘム鉄」に分けています。無機鉄は、還元酵素やアスコルビン酸等の還元物質によって2価鉄イオン(Fe2+)となり、小腸上皮細胞に取り込まれると説明されています。鉄は十二指腸から空腸上部で吸収されます。

B × カルシウムは体重の1〜2%を占め、その99%は骨及び歯に存在し、残りの約1%が血液や組織液、細胞に含まれています。「約半分ずつ」ではありません。

C ○ 血液中のカルシウム濃度は狭い範囲に保たれており、濃度が下がると副甲状腺ホルモンの分泌が増え、主に骨からカルシウムが溶け出して元の濃度に戻ります。この状態が続くと骨の粗鬆化につながります。

D ○ 亜鉛欠乏の症状として、皮膚炎、味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延、性腺発育障害等が挙げられています。

したがって A○ B× C○ D○ の2が正答です。

鉄の吸収と体内での使われ方 食事摂取基準(2025年版)によると、鉄はヘモグロビンや各種酵素を構成し、欠乏は貧血や運動機能・認知機能の低下を招きます。体内の鉄は、ヘモグロビンのように働く「機能鉄」と、フェリチンなどの「貯蔵鉄」に分けられ、血清フェリチン濃度は鉄の栄養状態を反映する指標とされています。鉄には体外へ能動的に排泄する経路がないため、体内の鉄の量は吸収の調節で保たれています。鉄が不足すると腸管での吸収率が高まり、充足すると吸収率が下がる仕組みです。

乳幼児と鉄 同じ基準の「乳児・小児」の章は、満期産で正常な発育を遂げた新生児はおよそ生後4か月までは体内に蓄えた鉄を利用するため、鉄欠乏性貧血は乳児期の後期(離乳期)に起こりやすいとしています。「授乳・離乳の支援ガイド」も、母乳育児の場合は生後5〜6か月を目安に離乳を始め、鉄の供給源となる食品を意識的に取り入れることを勧めています。

カルシウムと骨 カルシウムは主に小腸上部で吸収されますが、吸収率は成人で25〜30%程度と比較的低く、ビタミンDが吸収を促進します。骨では、カルシウムが溶け出す「骨吸収」と沈着する「骨形成」が常に繰り返されており、成長期には骨形成が骨吸収を上回って骨量が増えます。「乳児・小児」の章では、思春期(12〜14歳)は骨塩量の増加に伴うカルシウム蓄積量が生涯で最も増える時期で、カルシウムの推奨量が他の年代より多いと説明されています。

亜鉛 亜鉛は成人の体内に約2,000mg存在し、たんぱく質と結合して触媒作用や構造の維持に働きます。我が国の食事性の亜鉛欠乏症は、亜鉛を加えていない高カロリー輸液や経腸栄養剤で管理しているときや、亜鉛濃度の低い母乳を飲んでいた乳児で報告されています。

紛らわしい点 Bの「99%が骨と歯」は数字ごと覚えておくと、割合を入れ替えた誤りにすぐ気づけます。Cは「ホルモンの名前」と「どこから溶け出すか」の2点が入れ替えられやすい箇所です。

この問題の根拠
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出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」各論 ミネラル(鉄・亜鉛・カルシウム)、対象特性 乳児・小児条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

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