問題
次のうち、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に示された乳児のビタミンD及びビタミンKについての記述として、適切なものを3つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
※この問題は3つ選ぶ形式です。3つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
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正答は1、3、5です。ビタミンKは胎盤を通りにくく母乳にも少ないため、生まれたばかりの赤ちゃんは不足しやすく、医療の場では出生後すぐにビタミンKを飲ませています。乳児の目安量はこの投与を前提に決められています。ビタミンDは、完全母乳栄養・母親のビタミンD不足・日光不足が欠乏の危険因子とされます。母乳中の量だけでは不足を避けにくいため、乳児の目安量はくる病を防ぐのに必要な量として決められており、2は誤りです。新生児メレナはビタミンKの不足で起こるので4も誤りです。
1 適切 「乳児・小児」の章は、ビタミンKが胎盤を通過しにくいこと、母乳中の含量が低いこと、乳児では腸内細菌による産生・供給量が低いと考えられることから、新生児はビタミンKの欠乏に陥りやすいとしています。
2 不適切 乳児のビタミンDの目安量は、母乳に含まれるビタミンD量から算定すると不足を回避するのが困難であるため、くる病防止に必要な量として定められています。「母乳中の量で十分に回避できる」は逆の内容です。
3 適切 日本小児内分泌学会の「ビタミンD欠乏性くる病・低カルシウム血症の診断の手引き」が、ビタミンD欠乏の危険因子として完全母乳栄養、母親のビタミンD欠乏、日光曝露不足を挙げていることが紹介されています。
4 不適切 新生児メレナ(消化管出血)や特発性乳児ビタミンK欠乏症(頭蓋内出血)は、ビタミンKの不足によって起こることが知られています。ビタミンAではありません。
5 適切 臨床領域では出生後直ちにビタミンKの経口投与が行われており、目安量はそれを前提として設定されています。
ビタミンKの働きと新生児 ビタミンKは、肝臓でプロトロンビンなどの血液凝固因子を活性化し、血液の凝固を促します。新生児は、胎盤を通して受け取る量が少ないこと、母乳中の含量が低いこと、腸内細菌による産生が少ないことが重なり、欠乏しやすい状態にあります。欠乏による出血は、出生後数日で起こる消化管出血(新生児メレナ)と、約1か月後に起こる頭蓋内出血(特発性乳児ビタミンK欠乏症)が知られており、臨床ではこれを防ぐためにビタミンKの経口投与が行われます。食事摂取基準はこの投与を前提にしており、「母乳だけで足りる量」を示しているわけではない点に注意が必要です。
ビタミンDと母乳栄養児 母乳栄養児のビタミンD不足は国際的な課題とされ、我が国でも母乳栄養児のくる病や低カルシウム血症の発症が報告されています。新生児の頭蓋癆(頭蓋骨の石灰化不良)に季節変動があり、在胎中の日照時間との関連が示されていることも紹介されています。ビタミンDは皮膚でもつくられるため、日光を浴びる機会が少ないと不足しやすくなります。こうした報告を受けて、乳児の目安量は「くる病防止に必要な量」とされました。
離乳との関係 食事摂取基準は「授乳・離乳の支援ガイド」を引き、母乳育児の場合は生後5〜6か月を目安に離乳を開始し、ビタミンDの供給源となる食品を離乳の進行を踏まえて意識的に取り入れることを勧めています。母乳育児そのものを否定するのではなく、離乳期の食品選びで補うという考え方です。
保育の場での意味 保育所で乳児を預かるときは、授乳の方法(母乳・育児用ミルク)や離乳の進み具合を保護者と共有し、魚や卵黄などビタミンDを含む食品を、子どもの発達と食物アレルギーの有無に配慮しながら取り入れていくことが求められます。
紛らわしい点 2は「母乳中の量から算定」という、他の多くの栄養素で使われる乳児の目安量の決め方をそのままビタミンDに当てはめた誤りです。ビタミンDは「くる病防止に必要な量」、ビタミンKは「出生後の経口投与を前提」として、乳児の目安量が母乳中の量だけでは決められていない点を押さえておきましょう。
- 日本人の食事摂取基準厚生労働省の公表ページ
- 授乳・離乳の支援ガイドこども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」対象特性 乳児・小児(ビタミンD・ビタミンK)、各論 脂溶性ビタミン(ビタミンK)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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