問題
次の文は、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に示されたミネラルについての記述である。(A)〜(D)にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 ・人体中の(A)の70〜80%は甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンを構成する。日本人の(A)の最大の供給源は昆布及び昆布だしである。 ・(B)は、ヘモグロビンや各種酵素を構成する。成人の体内にある(B)の約70%は、赤血球中のヘモグロビンに含まれている。 ・(C)の欠乏症状には、皮膚炎、味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延などがある。 ・(D)の小児の目標量(食塩相当量)は、世界保健機関(WHO)が成人に対して示す「食塩5g/日未満」を参照値とし、体格に応じて外挿するなどして定められている。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
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正答は4です。甲状腺ホルモンの材料になり、日本人が主に昆布からとっているのはヨウ素です。赤血球のヘモグロビンをつくるのは鉄で、成人の体内の鉄の約70%がヘモグロビンに含まれます。味覚障害や皮膚炎、成長の遅れは亜鉛が足りないときの症状です。食塩相当量で目標量が示されるのはナトリウムで、小児の値はWHOの「成人は食塩5g/日未満」をもとに体格に合わせて決められています。
A ヨウ素 食事摂取基準(2025年版)は、人体中のヨウ素の70〜80%が甲状腺にあり、甲状腺ホルモンを構成すると説明しています。日本人のヨウ素の最大の供給源は昆布と昆布だしで、日本人は世界でもまれな高ヨウ素摂取の集団とされています。
B 鉄 鉄はヘモグロビンや各種酵素を構成し、成人の体内鉄の総量は3〜4gで、その約70%が赤血球中のヘモグロビン鉄です。カルシウムは99%が骨と歯にあるので、Bには入りません。
C 亜鉛 亜鉛欠乏の症状として、皮膚炎、味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延、性腺発育障害等が挙げられています。
D ナトリウム 食事摂取基準ではナトリウムの目標量を食塩相当量で示します。小児については、WHOのガイドラインの成人の値(5g/日未満)を参照値とし、参照体重を用いて外挿した値と現在の摂取量の中央値の中間を目標とする方法がとられています。カリウムにも小児の目標量はありますが、食塩相当量で示すものではありません。
以上から、A ヨウ素・B 鉄・C 亜鉛・D ナトリウムの4が正答です。
ヨウ素の特徴 ヨウ素は甲状腺に取り込まれて甲状腺ホルモンの材料になります。食事摂取基準(2025年版)は、日本人のヨウ素摂取源の内訳を昆布60%、昆布だし30%、その他10%と見積もる報告を紹介しています。海藻を多く食べる日本人では、とりすぎにも注意が向けられており、明らかに特殊な昆布の摂取が続いた事例で甲状腺機能低下や甲状腺腫がみられたことが記載されています。ヨウ素は不足でも過剰でも甲状腺の働きが乱れる点が特徴です。
鉄の特徴 鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、十二指腸から空腸上部で吸収されます。体の鉄の量は吸収率の調節によって保たれ、不足すると吸収率が上がり、充足すると下がります。乳児では、生まれる前に蓄えた鉄をおよそ生後4か月まで使うため、離乳期に鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。
亜鉛の特徴 亜鉛はたんぱく質と結合して、触媒作用と構造の維持に働きます。我が国では、亜鉛を加えていない高カロリー輸液や経腸栄養剤を使ったときや、亜鉛濃度の低い母乳を飲んでいた乳児で欠乏症が報告されています。
ナトリウムの目標量の決め方 「乳児・小児」の章によると、WHOは小児について成人の値をエネルギー必要量に応じて修正して使うとしていますが、この方法では女児の値が大きくなってしまうため、食事摂取基準では参照体重を用いて外挿しています。そのうえで、算出した値と平成30年・令和元年国民健康・栄養調査の摂取量の中央値との中間を小児の目標量としました。食塩を減らす取組は、子どものころから始める意味があると考えられています。
紛らわしい点 「甲状腺」と聞いてカルシウムを選ぶ誤りが起こりやすいので注意が必要です。カルシウムの濃度調節にかかわるのは甲状腺のそばにある「副甲状腺」のホルモンで、甲状腺ホルモンの材料になるのはヨウ素です。
- 日本人の食事摂取基準厚生労働省の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」各論 ミネラル(ヨウ素・鉄・亜鉛・ナトリウム)、対象特性 乳児・小児(ナトリウム)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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