問題
次のA〜Dは、食に関する国の指針・ガイド等の策定の経緯や内容についての記述である。それぞれにあてはまるものを【語群】から選んだ場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 平成12年3月に当時の文部省、厚生省及び農林水産省が連携して策定し、平成28年6月に一部改正された。「食事を楽しみましょう。」から始まる項目で構成されている。 B 令和3年3月の改定で、対象に妊娠前の女性も含むこととして名称が改められた。妊娠前からの健康づくりや必要とされる食事内容とともに、生活全般、からだや心の健康にも配慮した10項目から構成されている。 C 平成16年3月に厚生労働省の保育課長通知として示され、「お腹がすくリズムのもてる子ども」「食べたいもの、好きなものが増える子ども」など5つの子ども像の実現を目指して食育を行うとしている。 D 妊産婦や子どもに関わる保健医療従事者が基本的事項を共有し支援を進めていくことができるよう、平成19年3月に作成され、2019年3月に改定された。 【語群】 ア 食生活指針 イ 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 ウ 楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~ エ 授乳・離乳の支援ガイド オ 楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
キーボード:1〜5で選択
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は5です。Aは3つの省が連携してつくった「食生活指針」、Bは令和3年に名前が変わり妊娠前の女性も対象にした「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」、Cは5つの子ども像を掲げた保育所向けの「保育所における食育に関する指針」、Dは保健医療従事者向けに作られ2019年に改定された「授乳・離乳の支援ガイド」です。オの「食からはじまる健やかガイド」は平成16年2月の検討会報告書で、保育課長通知でも医療従事者向けのガイドでもありません。
A ア 食生活指針 食生活指針は、平成12年3月に当時の文部省、厚生省及び農林水産省が連携して策定し、平成28年6月に一部改正されました。「食事を楽しみましょう。」「1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。」などの項目と、それぞれの実践が示されています。
B イ 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 平成18年2月に策定された「妊産婦のための食生活指針」が令和3年3月に改定され、妊娠前からの健康なからだづくりや適切な食習慣の形成が重要であることから、対象に妊娠前の女性を含めて名称が改められました。10項目から構成されています。
C ウ 保育所における食育に関する指針 平成16年3月29日の保育課長通知で、食育の目標として「お腹がすくリズムのもてる子ども」「食べたいもの、好きなものが増える子ども」「一緒に食べたい人がいる子ども」「食事づくり、準備にかかわる子ども」「食べものを話題にする子ども」の5つの子ども像を掲げています。
D エ 授乳・離乳の支援ガイド 妊産婦や子どもに関わる保健医療従事者が基本的事項を共有し支援を進めていくことができるよう平成19年3月に作成され、約10年を経て2019年3月に改定されました。
オの「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」は、平成16年2月に取りまとめられた検討会報告書で、A〜Dのいずれにもあてはまりません。以上から5が正答です。
名前が似た2つの「楽しく食べる子どもに」 「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(オ)は、「食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」の報告書で、授乳期・離乳期から思春期までの子どもを対象に、「食事のリズムがもてる」「食事を味わって食べる」「一緒に食べたい人がいる」「食事づくりや準備に関わる」「食生活や健康に主体的に関わる」の5つの子どもの姿を目標としています。その翌月に保育課長通知として示されたのが「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(ウ)で、保育所の子どもを対象に5つの子ども像を掲げ、3歳以上児の食育の内容を「食と健康」「食と人間関係」「食と文化」「いのちの育ちと食」「料理と食」の5項目で示しています。対象と目標の言い回しの違いで区別します。
食生活指針の特徴 食生活指針は国民全体を対象とし、食事を楽しむこと、食事のリズム、適正体重の維持、主食・主菜・副菜を基本にした食事のバランス、穀類、野菜・果物・牛乳・乳製品・豆類・魚など、食塩と脂肪、日本の食文化や地域の産物、食料資源と食品ロス、「食」に関する理解、といった内容で構成されています。
妊産婦のための指針の特徴 改定後の指針は、妊娠期の望ましい体重増加量について、日本産科婦人科学会の「妊娠中の体重増加指導の目安」(令和3年3月)を参考として示しています。体重増加量を厳格に指導する根拠は必ずしも十分ではないとして、個人差を考慮したゆるやかな指導を心がけるという考え方も紹介されています。
授乳・離乳の支援ガイドの特徴 2019年の改定は、科学的知見の集積、育児環境や就業状況の変化、母子保健施策の充実など、授乳及び離乳を取り巻く社会環境等の変化を踏まえたものです。改定の検討には医師、歯科医師、助産師、保健師、管理栄養士等が参画しました。
比較のコツ 指針・ガイドを比べるときは、①誰が・いつ作ったか、②誰を対象にしているか、③目標や項目の言い回し、の3点を表にして整理すると混同を防げます。
- 授乳・離乳の支援ガイドこども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:「食生活指針」(平成12年3月 文部省・厚生省・農林水産省決定、平成28年6月一部改正)/厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(令和3年3月)改定の概要/「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成16年3月29日 雇児保発第0329001号)/「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年3月)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。

