問題
次のA〜Dは、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)に示された母乳育児と授乳支援に関する記述である。 A 母乳には、乳児に最適な成分組成で代謝負担が少ないこと、感染症の発症及び重症度の低下などの報告がある。 B システマティックレビューでは、6か月間の母乳栄養は、小児期のアレルギー疾患の発症を予防する効果があると結論している。 C 母乳を与えることによって、産後の母体の回復の促進、母子関係の良好な形成などの利点があげられる。 D 育児用ミルクを少しでも与えると肥満になることが示されているため、完全母乳栄養を目指すよう母親に伝える。 A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
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- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は1です。ガイドは、母乳には乳児に最適な成分組成で代謝負担が少ないこと、感染症の発症や重症度の低下、小児期の肥満やのちの2型糖尿病の発症リスクの低下などの報告があるとし、母親側にも産後の回復の促進や母子関係の良好な形成という利点があるとしています。一方、6か月間の母乳栄養にアレルギー疾患の予防効果はないとされています。また、育児用ミルクを少しでも与えると肥満になるといった誤解を与える表現はしないよう求めています。
A ○ ガイドは《母乳(育児)の利点》として、母乳には①乳児に最適な成分組成で少ない代謝負担、②感染症の発症及び重症度の低下、③小児期の肥満やのちの2型糖尿病の発症リスクの低下などの報告がされているとしています。
B × ガイドの脚注は、システマティックレビューでは、6か月間の母乳栄養は小児期のアレルギー疾患の発症に対する予防効果はないと結論しているとしています。そのうえで、児の消化器感染症の減少や母体の体重減少効果などの利点があることから、6か月間の母乳栄養自体は推奨しています。
C ○ ガイドは、母乳を与えることによって、①産後の母体の回復の促進、②母子関係の良好な形成などの利点があげられるとしています。
D × ガイドの脚注は、完全母乳栄養児と混合栄養児との間に肥満発症に差があるとするエビデンスはなく、育児用ミルクを少しでも与えると肥満になるといった表現で誤解を与えないように配慮するとしています。授乳の支援は母乳だけにこだわらず、必要に応じて育児用ミルクを使う等、適切な支援を行うことが必要とされています。
以上から、A○ B× C○ D×の1が正答です。
授乳支援の基本 ガイドは、授乳を、乳汁(母乳又は育児用ミルク)を子どもに与えることであり、栄養素等を与えるとともに母子・親子の絆を深め、子どもの心身の健やかな成長・発達を促すうえで極めて重要なものと位置づけています。授乳の支援は、乳汁の種類にかかわらず、母子の健康の維持とともに、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自信をもたせることを基本とします。母子の健康等の理由から育児用ミルクを選択する場合は、その決定を尊重するとともに母親の心の状態等に十分に配慮し、安心感を与える支援が必要とされています。
妊娠期からの支援 「母子にとって母乳は基本であり、母乳で育てたいと思っている人が無理せず自然に実現できるよう、妊娠中から支援を行う」とされ、両親学級や妊婦健康診査等の機会を通じて、具体的な授乳方法や母乳(育児)の利点等の情報提供を行います。あわせて、妊婦及び授乳中の母親の食生活は母子の健康状態や乳汁分泌に関連があるため、「妊産婦のための食生活指針」を踏まえて妊娠期から食生活の改善を促す支援を行うとされています。
母乳と食物アレルギー ガイドは、子どもの湿疹や食物アレルギー、ぜんそく等の予防のために、妊娠及び授乳中の母親が特定の食品やサプリメントを過剰に摂取したり避けたりすることに関する効果は示されていないとし、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり過剰に摂取したりする必要はなく、バランスのよい食事が重要であるとしています。子どもの食物アレルギーが疑われる場合には、必ず医師の診断に基づいて母子の食物制限等を行うよう支援します。
母乳を与えない方がよい場合 ガイドの脚注は、HTLV-1の経母乳感染を完全に予防するためには母乳を遮断する必要があり、原則として完全人工栄養を勧めるとしています。また、母親の薬の摂取については、薬が母乳中に移行する量は非常に少なく子どもに影響する可能性は低いといわれているものの、注意が必要な薬もあるため、主治医と相談しながら決めていくことが大切だとしています。
紛らわしい点 Aの「肥満の発症リスクの低下」という利点と、Dの「ミルクを少しでも与えると肥満になる」という言い方は別物です。利点の報告があることと、混合栄養を否定することは結び付かない、という点がガイドの立場です。
- 授乳・離乳の支援ガイドこども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの食と栄養」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年3月)Ⅱ-1 授乳の支援 1 基本的考え方・2(1)妊娠期《母乳(育児)の利点》・2(5)食物アレルギーの予防について(脚注9・11を含む)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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