危険物取扱者で乙4以外を取る順番を、危険物の規制に関する規則と消防試験研究センターの統計で整理します。扱う類・科目免除・乙種6類の合格率(令和4〜7年度)・甲種までの問題数と時間・保安講習の免状別の数字から、順番の決め方を示します。
目次
結論:乙4以外を取る順番に、公式に決まった順序はありません。決める材料は3つです。①仕事で扱う危険物の類(乙種は免状に指定された類しか扱えず、立ち会えません)、②乙種の免状を1類でも持てば、ほかの類は性質消火10問・35分で受けられること、③甲種を目指すなら、乙種4種類(第1類か第6類・第2類か第4類・第3類・第5類)で受験資格が得られること。令和7年度の合格率は乙4が31.9%、乙4以外の5類が62.1〜67.6%ですが、乙4以外の中で最も高い類は令和4〜7年度で乙3・乙1・乙6・乙6と入れ替わっていて、難易度の順では決められません。
合格ナビの危険物乙4の問題は350問(危険物に関する法令150問・基礎的な物理学及び基礎的な化学100問・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法100問)で、乙1・2・3・5・6の問題はありません(2026-10-04 集計。当サイトが出題範囲をもとに作成した論点別問題の数で、本試験の出題数ではありません)。このうち「免状」が出てくる問題は23問、「立会い」は8問で、すべて法令科目です。順番を決める前提になる免状の決まりは、そのまま試験の法令でも問われます。
| あなたの状況 | 先に取るもの | 根拠 |
|---|---|---|
| 仕事で扱う危険物の類が決まっている | その類の乙種 | 危険物の規制に関する規則第49条第1項 |
| 乙4をすでに持っていて、類を増やしたい | 増やしたい類(性質消火10問のみ) | 規則第55条第6項・センター よくある質問 Q11 |
| 乙種をまだ持っておらず、扱う類も決まっていない | どの類からでもよい(最初の1類は35問・2時間) | センター 受験資格・試験科目及び問題数 |
| 甲種まで進みたい | 乙種4種類、または乙種の免状+実務経験2年 | 消防法第13条の3第4項第2号・センター Q10 |
出典:消防法・危険物の規制に関する規則(e-Gov 法令検索で確認、2026-10-04 時点の現行条文)、消防試験研究センター 受験資格・試験科目及び問題数・よくある質問。
乙4以外を取る順番は、何で決めればよいか
乙種の試験は、第1類から第6類まで類ごとに分かれていて、受ける類の順序を定めた規定はありません。順番を決めるときに確かめられる条件は、次の4つです。
- ① 扱う危険物の類:免状に指定された類しか扱えません(次の章)
- ② 科目免除の仕組み:最初の1類を取ったあとは、どの類も性質消火10問だけです(その次の章)
- ③ 合格率の数字:公式の統計で年度ごとに確かめられます。ただし難易度の順位にはなりません(その次の章)
- ④ 甲種を目指すか:目指す場合は、取る類の組み合わせが決まっています(甲種の章)
乙4そのものの名称・試験科目は危険物乙4とは、乙4の合格率は危険物乙4の合格率・難易度で扱っています。乙1・2・3・5・6の免除・同時受験の細かい条件は危険物乙12356のテキストの選び方と組み合わせ、乙3・乙6の試験内容と毒物劇物取扱責任者との違いは危険物乙3・乙6の合格率と試験内容にあります。この記事は「どの順に取るか」を決める部分に絞ります。
乙種は免状に指定された類しか扱えない:仕事で使う類を先に取る
危険物の規制に関する規則第49条第1項は、取り扱える危険物と立ち会える危険物の種類を、次のように定めています(条文は e-Gov 法令検索で確認、2026-10-04 時点の現行条文)。
「…甲種危険物取扱者にあつてはすべての種類の危険物とし、乙種危険物取扱者にあつては当該乙種危険物取扱者免状に指定する種類の危険物とし、丙種危険物取扱者にあつてはガソリン、灯油、軽油、第三石油類(重油、潤滑油及び引火点百三十度以上のものに限る。)、第四石油類及び動植物油類とする。」
つまり、乙4の免状では、第4類以外の危険物(たとえば第6類の過塩素酸・過酸化水素・硝酸)を、免状を持つ人として取り扱うことも、立ち会うこともできません。消防法第13条第3項は、製造所・貯蔵所・取扱所では、危険物取扱者以外の人は、甲種または乙種の危険物取扱者が立ち会わなければ危険物を取り扱ってはならないと定めています。危険物保安監督者に選べるのも、甲種または乙種の取扱者で6か月以上の実務経験がある人で、その人が「取り扱うことができる危険物の取扱作業」について保安の監督をします(同第13条第1項)。
したがって、職場で扱う危険物の類がはっきりしているなら、その類の乙種を先に取るのが、法令から言える順番です。乙4が足りない場面の整理は、乙4は食いっぱぐれる?の「乙4だけでは足りない場面」にもあります。
取る順番で変わらないこと:2類目以降は性質消火10問(科目免除)
規則第55条第6項は、次のように定めています。
「一種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者で、他の種類の乙種危険物取扱者試験を受けるものについては、第二項第一号及び第三号の試験科目を免除するものとする。」
第2項の第1号は基礎的な物理学・化学、第3号は危険物に関する法令です。センターのよくある質問(Q11)も、乙種免状を「一つの類でも」取得している人が他の類を受けるときは、法令と物理化学が免除され、「危険物の性質並びに火災予防及び消火の方法」のみの受験になると答えています。免除の条件に、最初に取る類の指定はありません。
| 受け方 | 解く問題数 | 試験時間の合計 |
|---|---|---|
| 乙種の免状がない人が最初に受ける1類(どの類でも。火薬類の免状などによる免除がない場合) | 15+10+10=35問 | 2時間(120分) |
| 乙種の免状がある人が、ほかの類を1つ受ける | 10問 | 35分 |
| 乙4と乙6(どちらを先に受けても) | 35+10=45問 | 120+35=155分 |
| 乙種の全6類(1類ずつ別の日に受けた場合) | 35+10×5=85問 | 120+35×5=295分(4時間55分) |
出典:センター 試験科目及び問題数(乙種 法令15問・物理化学10問・性質消火10問、一部免除の表)・試験の方法(乙種2時間)。合計は当サイトの計算です(免除を受けた人の試験時間は「免除される問題の数に応じて短縮」とあり、センターの表では10問・35分です)。なお、乙1・乙5を受ける人が火薬類取締法の火薬類製造保安責任者免状などを持っている場合は、規則第55条第5項により別の一部免除があります。上の「35問」は、そうした免除がない場合の数です。
免状の交付を待つ時間は、この表に入っていません。センターは、乙種の資格は免状の交付を受けなければ取得したことにならず、「試験に合格しても、次回試験の受験願書提出時までに免状を交付されていなければ、試験科目の免除を受けることができません。」と案内しています(Q12)。順番を考えるときは、1類目の合格から免状が届くまでと、次の試験の願書の提出日を並べて確かめてください。同時に複数類を受ける場合の条件は支部ごとに違います(Q17)。支部の案内の例と免状番号の控え方は、乙12356の記事にまとめています。
乙6を最初に取るメリットはあるか
乙6から取っても、免除の中身は乙4から取った場合と同じです。最初の1類の問題数と試験時間(35問・2時間)は類によって変わらず、法令15問・物理化学10問は全類共通で、性質消火10問だけが受ける類の範囲です。
客観的に比べられる違いは、次の3点です。
- 消防法の別表第一で、品名欄に挙がる項目の数が第6類は3(過塩素酸・過酸化水素・硝酸)で、ほかの類(第1類9・第2類7・第3類10・第4類7・第5類9)より少ない(「その他のもので政令で定めるもの」「前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの」を除いて当サイトが数えた数)
- 令和7年度の受験者は乙6が10,402人、合格率が67.6%
- 品名の項目数は覚える物質の数そのものではなく、第6類にも「その他のもので政令で定めるもの」の号があります
ただし、これらは乙6が易しいことを示す数字ではありません。センターのページには、類ごとの合格率の差の理由は書かれていません。品名の数が少ないことが学習の負担の少なさを意味するかも、公式の資料からは確かめられません。法令から言える乙6を最初に取る理由は、仕事で第6類を扱う場合です。
難易度の順は決められるか:乙種6類の合格率(令和4〜7年度)
「どの類から取るか」を難易度で決めたいときに、公式に確かめられる数字は、センターの試験実施状況の合格率です。令和4〜7年度の4年分を並べます。
| 類 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 |
|---|---|---|---|---|
| 乙1(酸化性固体) | 69.4% | 70.0% | 66.6% | 65.7% |
| 乙2(可燃性固体) | 68.9% | 66.8% | 67.0% | 66.0% |
| 乙3(自然発火性物質及び禁水性物質) | 71.1% | 69.2% | 66.3% | 65.1% |
| 乙4(引火性液体) | 31.5% | 32.0% | 31.7% | 31.9% |
| 乙5(自己反応性物質) | 71.0% | 68.4% | 63.8% | 62.1% |
| 乙6(酸化性液体) | 70.0% | 69.2% | 67.2% | 67.6% |
| 乙4以外の5類の合算(合格者の合計÷受験者の合計) | 70.2% | 68.7% | 66.1% | 65.2% |
出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度=令和7・6年度、令和5年度=令和5・4年度の各ページ)。合算の行は当サイトが受験者数・合格者数から計算した値です(令和7年度の乙4以外の受験者は48,420人、合格者は31,584人)。
乙種各類の令和7年度の全国合格率:乙1 65.7%・乙2 66.0%・乙3 65.1%・乙4 31.9%・乙5 62.1%・乙6 67.6%(令和7年4月〜令和8年3月の合計)。最終確認日:2026-10-04。出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度)。
表から言えることは、次の3点です。
- 乙4は4年とも31.5〜32.0%で、乙4以外の5類(62.1〜71.1%)の約半分です
- 乙4以外の5類の中で最も高い類は、令和4年度が乙3(71.1%)、令和5年度が乙1(70.0%)、令和6年度が乙6(67.2%)、令和7年度が乙6(67.6%)と入れ替わっています。令和6年度の2位は乙2(67.0%)で、差は0.2ポイントです。最も低い類も、令和4・5年度が乙2、令和6・7年度が乙5です
- 乙4以外の5類の合算は、70.2%から65.2%へ4年で下がっています。乙3は71.1%から65.1%、乙5は71.0%から62.1%へ下がった一方、乙6は70.0%から67.6%、乙2は68.9%から66.0%です
類の順位が年度で入れ替わり、差も数ポイント以内のため、「この類が最も易しい(難しい)」という順番は、公式の数字からは作れません。合格率は受験者の人数や構成にも左右されるうえ、センターは類ごとの差の理由を公表していません。合格率の差を根拠に順番を決めるのではなく、扱う類と甲種の要否で決め、数字は「受ける類の直近の水準を知る材料」として使うのが現実的です。乙4と他の乙種を同じ年度で並べた比較は、危険物乙4の合格率・難易度にもあります。
甲種まで進む場合のルートと、乙種で取る順番の負担
甲種危険物取扱者試験には受験資格が要ります。乙種からのルートは次の2つです(センター 受験資格・消防法第13条の3第4項第2号)。
- 乙種の免状+実務経験2年:乙種の免状の交付を受けたあと、危険物製造所等で危険物取扱いの実務経験が2年以上ある人
- 乙種4種類:次の4種類以上の免状の交付を受けている人(Q10)。(1) 第1類又は第6類のうちの1種類、(2) 第2類又は第4類のうちの1種類、(3) 第3類、(4) 第5類
4種類のルートは、(1) と (2) に2つずつの選び方があり、組み合わせは4通りです。乙4をすでに持っている人は、第3類・第5類と、第1類か第6類のどちらかの、あと3類です。取る順番は決められていないので、仕事で必要な類を先に、残りを都合のよい順にしても、4種類がそろえば同じ資格になります。
| 状況 | 取る類 | 乙種で解く問題数 | 乙種の試験時間の合計 |
|---|---|---|---|
| 乙種を持たない人が4種類で甲種を目指す | 4類(上の組み合わせのどれか) | 35+10×3=65問 | 120+35×3=225分 |
| 乙4をすでに持っている人が4種類で甲種を目指す | あと3類 | 10×3=30問 | 35×3=105分 |
| 甲種の試験そのもの(免除なし) | ― | 15+10+20=45問 | 2時間30分(150分) |
出典:センター 試験科目及び問題数・試験の方法・よくある質問(Q16「甲種危険物取扱者試験の際に、試験科目の免除はありますか。」→「ありません。」)。合計は当サイトの計算で、受ける日の間隔や免状の交付待ち、同時受験の可否は含みません。
4種類取ったあと、甲種を受けるまでに解く問題数の合計は、乙種65問+甲種45問=110問、試験時間の合計は225+150=375分です。甲種の受験資格の全体(化学に関する学科の卒業など)と乙1〜乙6で扱える危険物の一覧は甲種危険物取扱者の受験資格と乙1〜乙6の違いにまとめています。センターは、乙種の全類を取っても甲種に切り替わることはなく、甲種は別に受験しないと免状を取得できないと案内しています(Q2)。
甲種の令和7年度の全国合格率:34.0%(受験者20,296人・合格者6,900人)。最終確認日:2026-10-04。出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度)。
乙4以外の需要は:公的統計で見る(保安講習・受験者)
求人の件数や年収は、この記事で根拠にできる公的な一次統計がないため書きません。代わりに、消防庁の統計で、乙4以外の免状が現場でどのくらい使われているかを確かめます。
危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、原則として3年に1度、都道府県知事等が行う保安講習を受けなければならないとされています(令和7年版 消防白書)。白書の資料1-2-13は、保安講習を受けた人の免状の種類別の内訳を載せています。
| 年度 | 乙4 | 乙4以外の5類の合計 | 乙種の小計 | 乙4以外が占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 令和1年度 | 155,943 | 58,730 | 214,673 | 27.4% |
| 令和2年度 | 143,669 | 55,124 | 198,793 | 27.7% |
| 令和3年度 | 159,195 | 62,703 | 221,898 | 28.3% |
| 令和4年度 | 160,669 | 64,843 | 225,512 | 28.8% |
| 令和5年度 | 156,868 | 62,644 | 219,512 | 28.5% |
| 令和6年度 | 162,796 | 64,281 | 227,077 | 28.3% |
出典:消防庁 令和7年版消防白書 資料1-2-13(備考「危険物規制事務調査」により作成。各年度中)。各欄は免状の種類ごとの数で、5類の合計は人数ではありません(下の注意を参照)。乙4以外の合計と割合は、乙1・乙2・乙3・乙5・乙6の数字から当サイトが計算しました。
保安講習の免状別の内訳・令和6年度:乙1 12,003・乙2 13,328・乙3 11,650・乙4 162,796・乙5 13,981・乙6 13,319(乙種の小計227,077)。最終確認日:2026-10-04。出典:消防庁 令和7年版消防白書 資料1-2-13。
読み方の注意が2つあります。まず、令和6年度の免状の種類別の総計は267,231で、受講者数の184,998と一致しません。白書は複数の免状を持つ人の数え方を書いていませんが、複数の免状を持つ人が各欄に数えられていると読めます。そのため、5類を足した数は人数にならず、免状の種類ごとの数字として、類どうしの比較にだけ使っています。次に、これは保安講習の受講者で、免状を持つ人全員や、求人の数ではありません。
そのうえで言えることは、保安講習を受けた人の免状の内訳で、乙4以外の5類は乙種の小計の約27〜29%を占め(令和1〜6年度)、令和7年度の試験の受験者では乙4以外が17.9%(乙種270,965人のうち48,420人)だということです。乙4以外の5類の受験者は、令和2年度が50,013人、令和3年度が60,956人、令和4年度が54,301人、令和5年度が50,113人、令和6年度が50,511人、令和7年度が48,420人でした(センター 試験実施状況)。いずれも乙4が7〜8割を占めますが、保安講習の免状の種類別の数では、乙4以外の5類の合計が令和1〜6年度に55,124〜64,843ありました(人数ではなく、免状の種類ごとの数の合計です)。
保安講習の仕組みを問題で確かめたい場合は、次の問題が使えます。
取る順番のチェックリストと、受験前の手続き
順番を決めるときは、次の順に確かめると迷いません。
- ① 扱う類を確かめる:職場で貯蔵・取り扱う危険物の類。乙種は免状に指定された類だけ扱え、立ち会える(規則第49条第1項)
- ② 今の免状を確かめる:乙種の免状が1類でもあれば、ほかの類は性質消火10問・35分(規則第55条第6項)
- ③ 甲種を目指すかを決める:目指すなら、乙種4種類の組み合わせか、乙種の免状+実務経験2年
- ④ 免状が届く時期と願書の日を並べる:免状の交付前は免除を受けられない(Q12)
- ⑤ 受験する支部の日程と条件を見る:日程は都道府県ごとで、年度の途中で変更があります(Q20)。同時受験の可否も支部で違います(Q17)
- ⑥ 手数料を確かめる:乙種5,300円(非課税)です
乙種の試験手数料:5,300円(非課税)。一旦納入した手数料は返金されない。最終確認日:2026-10-04。出典:消防試験研究センター 試験の方法。
乙4以外の問題は当サイトにないため、最初の乙種で受ける法令15問・物理化学10問の練習には乙4の問題が使えます(この2科目は乙種どの類でも同じ範囲です)。性質消火は、第4類の問題で形式を確かめる程度にとどまり、乙1・2・3・5・6の性質は別の教材で確認してください。
- 危険物に関する法令の問題を科目別に解く(150問)
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学の問題を科目別に解く(100問)
まとめ
- 乙4以外を取る順番に公式の決まりはなく、決める材料は「扱う類」「科目免除」「甲種の要否」の3つ
- 乙種は免状に指定された類しか扱えず、立ち会えない(規則第49条第1項)。扱う類が決まっているなら、その類を先に取る
- 乙種の免状が1類あれば、ほかの類は性質消火10問・35分。最初の類は何でもよく、乙6から取っても免除は増えない
- 乙4以外の合格率は令和7年度で62.1〜67.6%、乙4は31.9%。最も高い類は年度で入れ替わり(令和4〜7年度は乙3・乙1・乙6・乙6)、難易度の順は決められない
- 甲種は、乙種4種類(第1類か第6類・第2類か第4類・第3類・第5類)か、乙種の免状+実務経験2年で受験資格が得られる。乙種4種類までの問題数は65問・225分(乙種がない人の場合)
- 保安講習の免状別では、乙4以外が乙種の約27〜29%(令和1〜6年度)
よくある質問
Q乙4以外を取るなら、乙6から取るのが有利ですか?
乙6から取っても免除が増えるわけではありません。危険物の規制に関する規則第55条第6項は、乙種の免状を「一種類以上」持っている人が他の類を受ける場合に法令と基礎的な物理学・化学を免除すると定めていて、最初の類は問いません。火薬類の免状などによる別の免除がない人が最初に受ける乙種は、どの類でも法令15問・物理化学10問・性質消火10問の35問(2時間)です。乙6の令和7年度の合格率は67.6%で乙1〜乙5より高い年もありますが、年度で入れ替わっており、有利不利を示す数字ではありません。
Q乙4を持っていなくても、乙1や乙3を先に受けられますか?
受けられます。消防試験研究センターの受験資格のページは「乙種・丙種 誰でも受験できます。」としていて、乙4を先に取る必要はありません。乙種の免状を1類でも持てば、ほかの類は性質消火10問・35分で受けられます。
Q乙種の受験者のうち、乙4以外を受ける人はどのくらいですか?
令和7年度の乙種の受験者270,965人のうち、乙4が222,545人(82.1%)、乙1・乙2・乙3・乙5・乙6の合計が48,420人(17.9%)です(消防試験研究センター 試験実施状況)。乙4以外の5類の受験者の合計は、令和2年度の50,013人から令和3年度の60,956人まで増えたあと、令和7年度までに48,420人へ減っています。
Q乙4以外の合格率が高いのは、乙4より簡単だからですか?
数字だけでは言えません。令和7年度は乙4が31.9%、乙4以外が62.1〜67.6%ですが、センターのページに合格率の差の理由は書かれていません。難しさを示す公式の指標もないため、この記事は難易度の順位をつけず、年度ごとの合格率を並べるにとどめています。
Q乙6を取ると、甲種の受験資格に数えられますか?
数えられます。センターの甲種の受験資格には、乙種の免状を4種類以上持つ区分があり、その内訳は「第1類又は第6類」「第2類又は第4類」「第3類」「第5類」です。乙6は最初の項目(第1類又は第6類のうちの1種類)に当たります。第1類と第6類の両方を取っても、この区分では1種類としか数えられません。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月4日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。
