危険物乙4は難しくなったのか、消防試験研究センターの公表データで確認。令和7年度の全国合格率は31.9%。平成28〜令和7年度の合格率、ほかの乙種・甲種・丙種との比較、不合格者数、物理化学が難しいと言われる理由、落ちたあとの立て直しまで出典つきで整理します。
目次
結論:危険物取扱者乙種第4類(乙4)の合格率は、令和元〜3年度の36.1〜38.6%から、令和4年度以降は31.5〜32.0%へ下がっており、数字の上では「難しくなった」と感じる人がいてもおかしくありません。ただし理由(問題が難しくなったのか、受験者が変わったのか)は消防試験研究センターが公表しておらず、この記事でも断定しません。令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)は受験者222,545人のうち合格者71,059人、合格率31.9%(約3.1人に1人)で、不合格だった人は151,486人(受験者の68.1%)です。合格には法令・物理化学・性質消火の3科目それぞれで60%以上(乙種は15問中9問・10問中6問・10問中6問)が必要で、総合点では判定されません。
この記事の数字は、危険物取扱者試験を実施する一般財団法人 消防試験研究センター(以下「センター」)の公表資料だけを使っています。合格ナビの危険物乙4の問題は350問(危険物に関する法令150問・基礎的な物理学及び基礎的な化学100問・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法100問、2026-10-03 集計)で、いずれも当サイトが出題範囲をもとに作成した論点別問題です。本試験の問題の転載ではなく、本試験の出題数を表すものでもありません。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 令和7年度の受験者数(乙4・全国) | 222,545人 |
| 令和7年度の合格者数(乙4・全国) | 71,059人 |
| 令和7年度の合格率(乙4・全国) | 31.9% |
| 令和7年度の不合格者数(乙4・全国・受験者−合格者) | 151,486人(受験者の68.1%) |
| 過去10年度の合格率の幅 | 28.9%(平成28年度)〜39.0%(平成30年度) |
| 合格基準 | 3科目それぞれ60%以上 |
| 問題数・試験時間(乙種) | 35問・2時間(五肢択一式) |
出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度)、試験科目及び問題数、試験の方法
危険物乙4の難易度を公式データで見る(令和7年度・全国)
センターの試験実施状況(令和7年度)は、令和7年4月から令和8年3月までに全国で行われた試験の合計です。乙種第4類の数字は次のとおりです。
| 項目 | 令和7年度 | 令和6年度 |
|---|---|---|
| 申請者 | 256,468人 | 256,812人 |
| 受験者 | 222,545人 | 223,846人 |
| 合格者 | 71,059人 | 71,023人 |
| 合格率 | 31.9% | 31.7% |
危険物乙4 令和7年度の全国合格率:31.9%(受験者222,545人・合格者71,059人、令和7年4月〜令和8年3月の合計)。最終確認日:2026-10-03。出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度)。
合格率31.9%は、受験した人のおよそ3.1人に1人が合格したという意味です。乙4は危険物取扱者試験の中でも受験者が飛び抜けて多く、令和7年度は乙種の受験者270,965人のうち82.1%が乙4の受験者でした。
危険物乙4の合格率の推移(平成28〜令和7年度)
センターの年度別の試験実施状況を並べると、乙4の全国の数字は次のとおりです。各年度は4月から翌年3月までの合計です。
| 年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 222,545人 | 71,059人 | 31.9% |
| 令和6年度 | 223,846人 | 71,023人 | 31.7% |
| 令和5年度 | 223,797人 | 71,670人 | 32.0% |
| 令和4年度 | 223,009人 | 70,211人 | 31.5% |
| 令和3年度 | 234,481人 | 84,564人 | 36.1% |
| 令和2年度 | 200,876人 | 77,466人 | 38.6% |
| 令和元年度 | 221,867人 | 85,669人 | 38.6% |
| 平成30年度 | 240,102人 | 93,667人 | 39.0% |
| 平成29年度 | 256,587人 | 88,328人 | 34.4% |
| 平成28年度 | 264,946人 | 76,575人 | 28.9% |
出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度・令和5年度・令和3年度・令和元年度・平成29年度の各ページ。各ページに当年度と前年度の2年分が載っています)
表から読み取れることは次の3点です。
- 10年度の合格率は28.9%〜39.0%の範囲で動いています
- 令和元年度〜令和3年度は36.1〜38.6%でしたが、令和4年度以降の4年度は31.5〜32.0%で推移しています
- 合格率が下がった理由(問題が難しくなったのか、受験者が変わったのか)は、センターの公表資料には書かれていません。この記事では理由を断定しません
令和8年度に入ってからの途中集計も公表されています。
危険物乙4 令和8年度4〜8月の全国合格率:34.0%(受験者85,192人・合格者28,987人。前年度の同時期は31.3%=受験者81,206人・合格者25,421人)。年度途中の集計で、年度全体の合格率ではありません。最終確認日:2026-10-29。出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和8年4月~令和8年8月)。
「難しくなった」は本当か:乙4とほかの乙種を同じ年度で並べる
乙4の合格率が下がったと言われる年度を、乙4以外の乙種(第1・2・3・5・6類)と並べてみます。合格者数と不合格者数(受験者−合格者)は、センターの公表数字から計算しました。
| 年度 | 乙4の合格率 | 乙4以外の乙種の合格率(5つの類の最小〜最大) | 乙4の合格者数 | 乙4の不合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 31.9% | 62.1〜67.6% | 71,059人 | 151,486人 |
| 令和6年度 | 31.7% | 63.8〜67.2% | 71,023人 | 152,823人 |
| 令和5年度 | 32.0% | 66.8〜70.0% | 71,670人 | 152,127人 |
| 令和4年度 | 31.5% | 68.9〜71.1% | 70,211人 | 152,798人 |
| 令和3年度 | 36.1% | 70.5〜72.3% | 84,564人 | 149,917人 |
| 令和2年度 | 38.6% | 68.5〜71.5% | 77,466人 | 123,410人 |
| 令和元年度 | 38.6% | 67.0〜68.7% | 85,669人 | 136,198人 |
| 平成30年度 | 39.0% | 64.4〜68.3% | 93,667人 | 146,435人 |
| 平成29年度 | 34.4% | 63.6〜70.9% | 88,328人 | 168,259人 |
| 平成28年度 | 28.9% | 64.3〜68.4% | 76,575人 | 188,371人 |
出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度・令和5年度・令和3年度・令和元年度・平成29年度)。不合格者数は受験者数から合格者数を引いた当サイトの計算です。
表から数字の上で言えることは次のとおりです。
- 令和3年度(36.1%)から令和4年度(31.5%)にかけて、乙4の合格率は4.6ポイント下がりました。同じ年度に、乙4以外の乙種は70.5〜72.3%から68.9〜71.1%へと、幅の中で動いています
- 令和4〜7年度は、乙4の受験者数が222,545〜223,846人、合格者数が70,211〜71,670人と、どちらもほぼ同じ範囲に収まっています。令和3年度は合格者84,564人でした
- 不合格者数は令和3〜7年度が149,917〜152,823人でほぼ同じです。合格率が下がった分は、合格者数が1万数千人減ったことと対応しています
- 平成28年度には28.9%の年もありました。31%台は10年の中では低いほうですが、最低ではありません
センターは、合格率が下がった理由(問題が難しくなったのか、受験者の層が変わったのか)も、合格者数が近年ほぼ同じ範囲に収まっている理由も公表していません。「難しくなった」という感想を、数字だけで裏づけることも否定することもできないため、この記事では理由を断定しません。
一つ、確かめられる事実があります。センターのよくある質問(Q29)には、「法令が改正された場合、法令の施行日以降に実施される試験については、原則として改正された内容で出題されます。」とあります。古いテキストや問題集で勉強しているときは、法令の改正を反映した版かどうかを確かめてください。
甲種・乙種・丙種の難易度を合格率で比べる
「危険物 難易度」で調べると、甲種・乙種・丙種がまとめて出てきます。令和7年度の全国の数字で比べると次のとおりです(試験実施状況(令和7年度))。
| 種類 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 甲種 | 20,296人 | 6,900人 | 34.0% |
| 乙種第1類 | 7,931人 | 5,213人 | 65.7% |
| 乙種第2類 | 8,840人 | 5,830人 | 66.0% |
| 乙種第3類 | 10,275人 | 6,694人 | 65.1% |
| 乙種第4類 | 222,545人 | 71,059人 | 31.9% |
| 乙種第5類 | 10,972人 | 6,815人 | 62.1% |
| 乙種第6類 | 10,402人 | 7,032人 | 67.6% |
| 丙種 | 19,969人 | 9,593人 | 48.0% |
試験の形も種類で違います(センターの試験科目及び問題数・試験の方法)。
| 種類 | 問題数(法令・物理化学・性質消火) | 試験時間 | 形式 | 受験資格 |
|---|---|---|---|---|
| 甲種 | 15問・10問・20問 | 2時間30分 | 五肢択一式 | 必要 |
| 乙種 | 15問・10問・10問 | 2時間 | 五肢択一式 | 不要 |
| 丙種 | 10問・5問(燃焼及び消火に関する基礎知識)・10問 | 1時間15分 | 四肢択一式 | 不要 |
乙4の合格率は、乙種のほかの類(62.1〜67.6%)の半分ほどです。乙種の免状を持つ人が他の類を受けると法令と物理化学が免除されますが(後述)、センターは免除の有無別の合格率を公表していないため、この差がどこから来るのかは数字では切り分けられません。なお、センターの危険物取扱者試験のページでは、丙種で取り扱えるのは「乙種第4類危険物のうち指定された危険物に限り」とされています。
乙6(乙種第6類)の合格率|10年の推移と、乙4との差
乙6(乙種第6類)は、消防法 別表第一で過塩素酸・過酸化水素・硝酸などの酸化性液体を扱う類です。令和7年度の全国の合格率は67.6%(受験者10,402人・合格者7,032人)で、同じ年度の乙4(31.9%)との差は35.7ポイントでした(67.6−31.9=35.7)。
危険物乙6 令和7年度の全国合格率:67.6%(受験者10,402人・合格者7,032人、令和7年4月〜令和8年3月の合計)。最終確認日:2026-10-04。出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度)。
乙6の10年度の数字は次のとおりです。
| 年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | 不合格者(受験者−合格者) |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 10,402人 | 7,032人 | 67.6% | 3,370人 |
| 令和6年度 | 10,746人 | 7,220人 | 67.2% | 3,526人 |
| 令和5年度 | 10,635人 | 7,359人 | 69.2% | 3,276人 |
| 令和4年度 | 11,739人 | 8,216人 | 70.0% | 3,523人 |
| 令和3年度 | 13,370人 | 9,452人 | 70.7% | 3,918人 |
| 令和2年度 | 11,041人 | 7,560人 | 68.5% | 3,481人 |
| 令和元年度 | 12,573人 | 8,421人 | 67.0% | 4,152人 |
| 平成30年度 | 13,894人 | 8,949人 | 64.4% | 4,945人 |
| 平成29年度 | 15,525人 | 9,871人 | 63.6% | 5,654人 |
| 平成28年度 | 14,662人 | 9,425人 | 64.3% | 5,237人 |
出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和7年度・令和5年度・令和3年度・令和元年度・平成29年度)。不合格者は当サイトの計算です。
表から読み取れることは次の3点です。
- 10年度の合格率は63.6%(平成29年度)〜70.7%(令和3年度)の範囲で、乙4の28.9〜39.0%より高い位置で動いています
- 令和3年度の70.7%から令和6年度の67.2%まで下がり、令和7年度は67.6%でした。乙4の令和3年度から令和4年度にかけての4.6ポイントの低下のような大きな段差は、乙6の表には見えません(令和3年度から令和4年度は0.7ポイントの低下)
- 乙6の受験者は令和7年度で10,402人と、乙種の受験者270,965人の約3.8%(10,402÷270,965)です。乙4は82.1%を占めます
令和8年度は、4〜8月の途中集計が出ています。
危険物乙6 令和8年度4〜8月の全国合格率:67.0%(受験者4,293人・合格者2,876人。前年度の同時期は68.2%=受験者4,158人・合格者2,834人)。年度途中の集計で、年度全体の合格率ではありません。最終確認日:2026-10-29。出典:消防試験研究センター 試験実施状況(令和8年4月~令和8年8月)。
乙6と乙4で合格率に差がある理由は、センターの公表資料に書かれていません。乙種の免状を持つ人が他の類を受けると法令と物理化学が免除され、性質消火10問(35分)だけになりますが、免除の有無別の合格率は公表されていないため、差を問題の難しさだけで説明することはできません。試験の形(35問・2時間・五肢択一式、3科目それぞれ60%以上)は乙4と同じで、問われる類が第6類になります(試験の方法)。乙種の類ごとの違いと受け方は甲種危険物取扱者の受験資格と乙1〜乙6の違いにまとめています。なお、合格ナビに問題があるのは乙4だけで、乙6の問題はありません。
難しさの正体は「3科目それぞれ60%」の合格基準
センターの試験の方法には、合格基準が次のように書かれています。
「甲種、乙種及び丙種危険物取扱者試験ともに、試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上の方を合格とします。(試験科目の免除を受けた受験者についてはその科目を除く。)」
乙種の問題数に当てはめると、合格に必要な正解数は次のとおりです。
| 科目(乙種) | 問題数 | 60%以上に必要な正解数 | 落としてよい問題数 |
|---|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上 | 6問まで |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上 | 4問まで |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上 | 4問まで |
総合点ではなく科目ごとに判定するため、たとえば法令15問全問正解・性質消火10問全問正解でも、物理化学が10問中5問なら不合格です。合格率の数字より、「3科目のうち一番弱い科目が6割に届くか」で自分の難易度を測るほうが実態に合っています。科目別の対策は危険物乙4で覚えること(足切りと優先順位)で、物理化学の計算は物理化学の計算の5つの型で扱っています。
物理化学が「難しい」と言われる理由を、問題数と当サイトの問題で見る
物理化学(基礎的な物理学及び基礎的な化学)は10問しかなく、合格には6問以上が必要です。法令(15問中9問)と比べて、1問の重みが大きい科目です。
| 科目 | 問題数 | 1問の重み | 合格に必要な正解数 |
|---|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 約6.7% | 9問以上 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 10% | 6問以上 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 10% | 6問以上 |
物理化学が10問中5問なら50%で、1問足りずに不合格です。ほかの2科目が満点でも結果は変わりません。
センターの試験実施状況は、類ごとの申請者・受験者・合格者・合格率までで、科目別の正答率や、科目ごとの不合格者数は載っていません。「物理化学で落ちる人が多い」ことを、公式の数字で示すことはできません。そのうえで、物理化学で何を問われるかを、当サイトの問題の分類で見ておきます。
| 当サイトの分類(物理化学100問) | 問題数 |
|---|---|
| 熱量・比熱・熱膨張・熱移動 | 15問 |
| 酸・塩基・有機/無機 | 15問 |
| 物質の三態・状態変化 | 13問 |
| 燃焼(燃焼の三要素・燃焼形態、引火点・発火点・燃焼点、燃焼範囲) | 22問 |
| 酸化還元・酸化熱による自然発火 | 10問 |
| 静電気 | 8問 |
| 密度・比重 | 8問 |
| 化学反応式・物質量 | 7問 |
| 消火の理論・金属の性質 | 2問 |
当サイトが危険物乙4の出題範囲をもとに作成した論点別問題の分類(2026-10-03 集計)で、本試験の出題割合を表すものではありません。
物理化学には、中学・高校の理科の知識を使う計算問題があります(熱量は「比熱×質量×温度差」に代入する形で、計算例は物理化学の計算の5つの型にあります)。
熱量・濃度・気体の体積の計算と、燃焼・静電気の論点は、次の問題で形を確認できます。計算のコツは危険物乙4 物理化学の計算の5つの型にまとめています。
- 比熱と熱量の計算(物理化学 問18)
- 気体の体積と温度の関係(物理化学 問31)
- 質量パーセント濃度の計算(物理化学 問32)
- 燃焼と化学反応(完全燃焼・不完全燃焼)(物理化学 問13)
- 静電気の発生と防止(物理化学 問28)
科目ごとの問題で「自分にとっての難易度」を確かめる
合格ナビの危険物乙4の問題は3科目の論点別問題で、各問に3段階(初級・標準・上級)の解説があります。科目ごとに数問ずつ解いて、6割に届くかを確かめてください。
危険物に関する法令(当サイト150問)
基礎的な物理学及び基礎的な化学(当サイト100問)
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(当サイト100問)
試験科目の一部免除を受ける場合(乙種の免状を持っている人)
センターの試験科目及び問題数によると、乙種危険物取扱者の免状を持っている人が乙種の他の類を受けるときは、法令と物理化学が全部免除され、性質消火の10問だけを35分で受けます。たとえば乙種第1類の免状を持つ人が乙4を受ける場合がこれに当たります。
| 免除を受ける人(乙種) | 対象の類 | 受ける問題 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 乙種危険物取扱者免状を有する者 | 全類 | 性質消火10問 | 35分 |
| 火薬類免状を有する者 | 第1類・第5類 | 法令15問・物化4問・性消5問 | 1時間30分 |
| 乙種免状と火薬類免状の両方を有する者 | 第1類・第5類 | 性消5問 | 35分 |
免除を受けた科目は合格基準の判定から除かれるため、乙種の免状を持つ人が乙4を受けるときは、性質消火10問のうち6問以上が合格ラインです。第4類の物質ごとの性質と消火方法の問題で確認しておきましょう。
乙4に落ちたとき:不合格者の数と、立て直しの手順
乙4は、不合格になる人のほうが多い試験です。令和7年度は受験者222,545人のうち151,486人(68.1%)が不合格で、平成28〜令和7年度の10年度では、不合格者は毎年12万3千人〜18万8千人(最少は令和2年度の123,410人、最多は平成28年度の188,371人)でした。「落ちた」のは、ごく普通に起きていることです。
落ちたあとは、次の順で進めると、同じ失点を繰り返しにくくなります。
| 手順 | やること | 根拠・補足 |
|---|---|---|
| ① | 試験結果通知書で、科目ごとの正答率を見る | センターは受験者全員に合否と正答率を記載した試験結果通知書を送付すると案内しています(受験案内) |
| ② | 60%に届かなかった科目を特定する | 合格基準は科目ごとの60%以上。法令9問・物理化学6問・性質消火6問が目安線です |
| ③ | 届かなかった科目の論点を、問題で解き直す | 下の問題リンクや、科目ハブから |
| ④ | 次の試験日程を探して申し込む | 試験は都道府県ごとに行われ、希望する都道府県で受験できます(センター 危険物取扱者試験)。年度の途中で日程が変更されることもあります |
| ⑤ | 手数料を確認する | 乙種5,300円(非課税)。「一旦納入された試験手数料はお返ししません」(試験の方法) |
試験日程は、センターの試験日程一覧で都道府県ごとに調べられます。再受験の申込みも、電子申請ができます(センターの受験案内に「すべての試験で、電子申請が可能です」とあります)。
法令科目で落とした場合は、数字と施設の基準の論点から見直します。
物理化学で落とした場合は、燃焼の論点から見直します。
難しくて諦めかけているとき
合格基準は、3科目の合計ではなく科目ごとの60%以上です。落としてよい問題数は、法令15問のうち6問、物理化学10問のうち4問、性質消火10問のうち4問までと決まっています。全問を完璧にする必要はなく、どの科目も6割に届くことが目標です。
勉強の進め方、1ヶ月(4週間)で区切る計画、足切りになりやすい科目の対策は、危険物乙4で覚えることで扱っています。
試験手数料・結果の通知と、数字の確認先
危険物取扱者 試験手数料:甲種7,200円・乙種5,300円・丙種4,200円(非課税)。最終確認日:2026-10-03。出典:消防試験研究センター 試験の方法。
センターの受験案内では、「受験者全員に合否と正答率を記載した試験結果通知書を送付します。」と案内されています。不合格だった場合も、科目ごとの正答率を見れば、どの科目が60%に届かなかったのかが分かります。
センターの試験実施状況には、年度ごとの合格率のほか、年度別の都道府県別試験合格状況も掲載されています。試験日程はセンターの受験案内にあるとおり、センターのホームページから調べられます。
まとめ
- 危険物乙4の令和7年度の全国合格率は31.9%(受験者のおよそ3.1人に1人)
- 平成28〜令和7年度の合格率は28.9〜39.0%、令和4年度以降は31.5〜32.0%で推移(令和元〜3年度は36.1〜38.6%)
- 「難しくなった」理由はセンターが公表しておらず、数字だけでは断定できない。令和3〜7年度の不合格者数は約15万人でほぼ同じ
- 令和7年度の不合格者は151,486人(受験者の68.1%)。落ちたら、試験結果通知書の科目別正答率から60%に届かなかった科目を見直す
- 物理化学は10問中6問が必要で、1問の重みが法令より大きい。公式は科目別の正答率を公表していない
- 令和7年度は甲種34.0%・丙種48.0%・乙種のほかの類62.1〜67.6%で、乙4は乙種の中で最も低い
- 合格基準は3科目それぞれ60%以上。乙種は法令9問・物理化学6問・性質消火6問以上が必要
- 乙種の免状を持つ人が乙4を受けるときは、性質消火10問(35分)だけで判定される
関連記事:危険物乙4で覚えること(足切りと勉強法)/危険物乙4とは
本サイトは一般財団法人 消防試験研究センターとは関係ありません。掲載している問題は、合格ナビが出題範囲をもとに作成した論点別問題です。合格率・試験手数料・試験日は、必ずセンターの公式発表で確認してください。
よくある質問
Q危険物乙4の合格率は、なぜ乙種のほかの類より低いのですか?
令和7年度の全国の合格率は、乙種第4類が31.9%、第1・2・3・5・6類は62.1〜67.6%でした(消防試験研究センター 試験実施状況)。ただし、センターの公表資料には差の理由は書かれていません。乙種の免状を持っている人は他の類を受けるときに法令と物理化学が免除されますが、免除の有無別の合格率は公表されていないため、差の理由を数字で切り分けることはできません。
Q危険物の合格率の「年度」はいつからいつまでですか?
消防試験研究センターの試験実施状況は、4月から翌年3月までの1年間を1つの年度として集計しています。たとえば令和7年度の表は「令和7年4月~令和8年3月」の試験の合計です。年度どうしの合格率を比べるときは、この年度の合計の数字どうしで比べます。
Q試験の結果で自分の正答率は分かりますか?
分かります。消防試験研究センターの受験案内では、受験者全員に合否と正答率を記載した試験結果通知書を送付すると案内されています。合格基準は科目ごとに60%以上なので、不合格だった場合は科目ごとの正答率を見て、60%に届かなかった科目から見直すのが効率的です。
Q丙種は乙4より簡単ですか?
合格率で比べると、令和7年度は丙種48.0%、乙種第4類31.9%で、丙種のほうが高くなっています。丙種は四肢択一式の25問・1時間15分、乙種は五肢択一式の35問・2時間です。ただし丙種で取り扱えるのは乙種第4類危険物のうち指定された危険物に限られ、立会いもできないため、仕事で必要な資格が乙4なのか丙種なのかで選ぶ必要があります。
Q乙4に落ちたら、また同じ手数料がかかりますか?
再受験も新しく受験を申し込むため、乙種の試験手数料5,300円(非課税)がかかります。消防試験研究センターは「一旦納入された試験手数料はお返ししません」と案内しています。試験日程は都道府県ごとに異なるため、センターの試験日程一覧で次の日程を確認してください。
Q法令が改正されたら、試験はいつから新しい内容で出ますか?
消防試験研究センターのよくある質問では、法令が改正された場合、法令の施行日以降に実施される試験については原則として改正された内容で出題されると案内されています。古いテキストで勉強するときは、改正の有無と施行日を、総務省消防庁や e-Gov 法令検索で確認してください。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月31日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。
