宅建のノートは必須ではありません。作る場合の科目別の書き方、条文で確認済みの数字を使ったまとめノートの項目例3種、間違いノートの書式、ノートに頼らない復習の流れを整理。問題ページへのリンクと、数字の確認日の残し方つきです。
目次
結論:宅建のノートは、必須ではありません。試験は50問・四肢択一式の筆記試験で(RETIO)、当サイトは、時間をかけるべきなのは問題を解く練習だと考えます。ノートを作る場合は、テキストの写しではなく、問題で間違えた論点だけを、数字・区域・手続の表にして作ります。ノートに頼らない選択もあり、その場合は、問題の解説と条文で復習します。以下の「当サイトの考え方」は、公的な資料の裏付けがあるわけではなく、当サイトの設計です。
| あなたの状況 | ノートの扱い | 理由(当サイトの考え方) |
|---|---|---|
| 問題演習を始めたばかり | 作らない。間違えた論点の印だけ残す | 全体を写すより、問題を解く時間を確保する |
| 間違いが同じ論点に集まる | 論点ごとの「まとめノート」を1ページ作る | 数字・区域・手続が混ざる論点は、表にすると違いが見える |
| 直前期(試験前の数週間) | 間違いノートと数字の表だけを見返す | 全部を読み直す時間は取れない |
| 民法などの基礎が既にある | 民法のノートは作らず、問題の解説で確認 | 作る時間を、他の区分の演習に回せる |
試験の形式は、RETIOの宅建試験の概要で確認できます。
宅建試験の形式:50問・四肢択一式、試験時間は午後1時〜午後3時(2時間。登録講習修了者は午後1時10分〜午後3時)。試験日は毎年1回、10月の第3日曜日。最終確認日:2026-10-03。出典:RETIO 宅建試験の概要。
ノートを作る意味と、作らない選択
ノートを作る意味は、2つに分けられます。
- 整理:数字・区域・手続を、1か所に並べて違いを見える形にする
- 復習の効率化:直前期に、全体を読み直さず、自分が間違えた箇所だけを見返す
ノートを作らない選択にも、合理性があります。ノート作りが目的になると、問題を解く時間が減ります。テキストや問題集の表をそのまま使える場合は、写すだけのノートは要りません。
ここまでの「作る・作らない」の線引きは、当サイトの考え方です。RETIOの試験概要は、試験の内容を7つの項目で示していますが、学習方法には触れていません。
ノートの作り方:科目別に何を書くか
RETIOの試験概要は、試験の内容を「土地・建物の形質」「権利及び権利の変動」「法令上の制限」「税」「需給に関する法令及び実務」「価格の評定」「宅建業法及び関係法令」の7項目で示しています(宅建業法施行規則8条)。当サイトの問題(360問)は、次の4区分です(2026-10-03集計)。
| 区分 | 当サイトの問題数 | ノートに書くもの | 避けること |
|---|---|---|---|
| 宅建業法 | 140問 | 数字と期限の表(日数・割合・金額)、書面の記載事項の比較 | 条文の丸写し |
| 権利関係(民法など) | 100問 | 登場人物(A・B・C)の関係図、誰が誰に主張できるかの一覧 | 判例の細部を全部書くこと |
| 法令上の制限 | 60問 | 区域×規模×手続(許可・届出)の表 | 区域の定義を、数字と切り離して覚えること |
| 税その他 | 60問 | 税目ごとの「誰が・何に・いつ」の整理。数字には年度と出典を併記 | 古い年度の数字をそのまま書くこと |
区分の順番や、いつ何から始めるかは、宅建の勉強の順番にまとめています。
まとめノートの項目例:条文にもとづく数字を使った3種類
ここでは、実際にノートに写せる形の例を、3つ挙げます。数字は、当サイトの別の記事で、e-Gov 法令検索の条文にもとづいて示したものです(2026-10-03 時点)。
① 数字・期限型(宅建業法の名義貸しと専任の宅建士)
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 業務停止(13条違反) | 1年以内の期間を定めて命ずることができる | 宅建業法65条2項2号 |
| 免許取消 | 情状が特に重いときなどは取り消さなければならない | 66条1項9号 |
| 宅建士の事務禁止 | 1年以内 | 68条2項 |
| 情状が特に重い処分などによる登録消除後に、登録できない期間 | 処分の日から5年 | 68条の2第1項4号・18条1項9号 |
| 専任の宅建士の割合(事務所) | 業務従事者に対して5分の1以上 | 施行規則15条の5の3 |
| 専任の宅建士が足りなくなったとき | 2週間以内に是正の措置 | 31条の3第3項 |
詳しい条文は宅建の名義貸しにあります。
② 区域×規模型(都市計画法の開発許可)
| 区域 | 許可が必要になる規模 | 根拠 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 1,000㎡以上(特別区の区域などは500㎡以上) | 都市計画法29条1項1号・施行令19条 |
| 市街化調整区域 | 規模にかかわらず | 29条1項(1号の例外が及ばない) |
| 区域区分のない都市計画区域・準都市計画区域 | 3,000㎡以上 | 施行令19条1項 |
| 都市計画区域・準都市計画区域の外 | 1ヘクタール以上 | 29条2項・施行令22条の2 |
詳しくは都市計画法をわかりやすくにあります。
③ 比較型(手続の名前を並べる)
| 場面 | 手続 | 相手方 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 都市計画施設の区域内で建築物を建築する | 許可 | 都道府県知事等 | 都市計画法53条1項 |
| 地区計画の区域内で建築物の建築などをする | 着手の30日前までに届出 | 市町村長 | 58条の2第1項 |
| 都市計画事業の事業地内の土地建物等を有償で譲り渡す | 届出(公告の日の翌日から起算して10日を経過した後) | 施行者 | 67条1項 |
比較型の表は、「許可と届出」「期限」「相手方」が混ざりやすい論点で役立ちます。
この論点の問題を解く
- 開発許可が不要となる開発行為(法令上の制限 問4)
- 農家住宅でも市街化区域なら開発許可が要るか(法令上の制限 問11)
- 無免許営業・名義貸しの禁止(宅建業法 問14)
- 31条の3(専任の宅建士の設置)の確認(宅建業法 問122)
間違いノートの書式
まとめノートより先に作るなら、間違いノートです。1行ずつ、次の項目を書きます(項目は当サイトの案です)。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 問題の場所 | 科目と問番号(問題ページのURLを貼っても可) |
| 自分の答えと正解 | 選んだ記述と、正しい記述 |
| 間違えた理由の型 | 数字の読み違い/主語の取り違い/例外を忘れた/条文を知らなかった/問題文の「誤っているもの」を「正しいもの」と読んだ |
| 根拠 | 条文の番号、または問題ページの解説 |
| 次に解く日 | 再び解く予定の日付 |
「間違えた理由の型」を分けておくと、同じ型の間違いが並びます。たとえば、「誤っているもの」を問う問題で、正しい記述を選んでしまう型は、問題文の「誤っている」「正しい」に印をつける習慣が対策になると、当サイトは考えます。
ノートに頼らない復習の流れ
ノートを作らない場合の流れを、1つの例として示します(当サイトの案です)。
- ① 問題を解く(同じ論点の問題をまとめて解く)
- ② 解説で、間違えた記述の根拠(条文の番号)を確認する
- ③ 条文は e-Gov 法令検索で、該当する条の本文を読む
- ④ 間違えた問題を、数日あけてもう一度解く
- ⑤ 弱点診断で、どの区分が弱いかを確認する
当サイトの問題は、論点ごとに、初級・標準・上級の3段階の解説がついています。ノートに写さなくても、解説を読み返せば、根拠を確認できます。
ノートの数字を、古くしない方法
数字を書いたノートは、法改正と年度の切り替えで古くなります。当サイトの案として、次の習慣を挙げます。
- 数字の行ごとに、条文の番号と確認した日付、出典のページ(e-Gov 法令検索など)を書く
- 試験前に、基準日(試験を実施する年度の4月1日)以降の改正がないか、e-Govの該当する法律で確認する
- 税や報酬など、年度で変わる数字は、年度を数字の隣に書く
RETIOの試験概要によると、出題の根拠となる法令は、試験を実施する年度の4月1日現在施行されているものです。ノートの数字は、この基準日の時点のものにそろえます。
当サイトの問題を、ノートの素材にする
当サイトの宅建の問題は360問(宅建業法140問・権利関係100問・法令上の制限60問・税その他60問。2026-10-03集計)で、論点ごとに、3段階の解説がついています。ノートに書く内容は、問題ページで確認した解説と条文から選びます。
問題の中身を、ノートに写す必要はありません。ノートには、「何を間違えたか」「根拠の条文」「次に解く日」だけを書けば足ります。
まとめ
- 宅建のノートは必須ではない。試験は50問・四肢択一式(RETIO)で、問題を解く練習が中心
- 作るなら、間違えた論点から。全体の写しは作らない
- ノートの形は、数字・期限型、区域×規模型、比較型の3つ。各行に条文の番号と確認日を書く
- 間違いノートは、「間違えた理由の型」を分けて書くと、次に同じ型の間違いを防ぎやすい
- ノートを作らない場合は、問題の解説→条文→再演習の流れで復習する
著作権・正確性の方針:本サイトは一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)と一切関係ありません。掲載問題は出題範囲を参照した合格ナビ独自の自作問題です。
よくある質問
Q宅建は、ノートを作らないと合格できませんか。
RETIOの試験概要は、試験を「50問・四肢択一式による筆記試験」と説明していて、ノートの作成を求める記載はありません。ノートの有無と合否を比べた公的なデータは、RETIOの試験概要には載っていません。ノートは、自分に必要な場合だけ作る学習の道具だと当サイトは考えます。
Q手書きとパソコン・スマホのノートは、どちらが良いですか。
二つを比べた公的なデータは、この記事で参照した資料には載っていません。当サイトの考え方では、選ぶ基準は、直前期に見返しやすいことと、数字を更新しやすいことです。表は、どちらの方法でも作れます。
Qノートに書いた数字が、法改正で古くなるのを防ぐには。
数字を書いた行に、条文の番号と確認した日付、出典のページを1行足しておくと、見直すときに確認できます。宅建試験で出題の根拠になる法令は、試験を実施する年度の4月1日現在施行されているものです(RETIOの試験概要)。
Qまとめノートは、いつから作り始めればよいですか。
当サイトの考え方では、最初の問題演習で間違えた論点から作り始めます。テキストを読みながら全体を写すと時間がかかり、問題を解く時間が減るためです。これは当サイトの考えであり、公的な資料に根拠があるわけではありません。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月3日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

