電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 令和5年度下期 理論 問5|直流回路

問題

電験三種 | 理論 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

図に示す直流回路は,100Vの直流電圧源に直流電流計を介して10Ωの抵抗が接続され,50Ωの抵抗と抵抗R[Ω]が接続されている。電流計は5Aを示している。抵抗R[Ω]で消費される電力の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,電流計の内部抵抗は無視できるものとする。 (図:100Vの電源-電流計-10Ωが直列につながり,その先にR[Ω]と50Ωが並列に接続されている。)

問題の図(出典: 令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論 問5/電気技術者試験センター)

図の出典:令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論 問5

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

直列抵抗と並列抵抗を組み合わせた回路で,抵抗Rの消費電力を求める問題です(令和5年度下期 問5)。

電流計を流れる5Aは10Ωをそのまま通るので,10Ωの電圧は 5×10=50V。残りの 100-50=50V が,並列のRと50Ωにかかります。

50Ωに流れる電流は 50÷50=1A なので,Rには 5-1=4A が流れます。

Rの消費電力は P=VI=50×4=200W です。正答は(5)です。

【並列部分の電圧】

電流計は電源と直列なので,回路全体の電流 I=5A です。10Ωの電圧降下は

V₁₀=10×5=50[V]

並列部分(Rと50Ω)の電圧は

V=100-50=50[V]

【各抵抗の電流】

50Ω:I₅₀=50/50=1[A]

R:I_R=5-1=4[A]

【Rの消費電力】

P_R=V×I_R=50×4=200[W]

(参考:R=50/4=12.5Ω,P_R=I_R²R=4²×12.5=200W と確かめられます。)

【電力の収支】

10Ω:5²×10=250W,50Ω:50×1=50W,R:200W

合計 250+50+200=500W は,電源の出力 100V×5A=500W と一致します。

【ポイント】

Rの値は与えられていませんが,求める必要はありません。並列部分の電圧と,Rに流れる電流が分かれば電力は P=VI で直接出せます。電流計の内部抵抗はただし書で無視できるとしているので,電流計での電圧降下は考えません。

正答は(5)です。

【解き方の流れ】

未知の抵抗Rを含む回路では,「Rを先に求める」方法と「Rを求めずに電圧と電流から電力を出す」方法があります。本問は電源電圧と全電流が分かっているので,次の順序で考えると計算が最も少なくなります。

①全電流から直列部分の電圧降下を求める(50V)

②電源電圧から引いて並列部分の電圧を求める(50V)

③既知の抵抗(50Ω)の電流を求め,全電流から引いてRの電流を求める(4A)

④P=VIで電力を求める(200W)

【Rを先に求める解き方】

回路全体の合成抵抗は 100/5=20Ω。並列部分は 20-10=10Ω です。

50R/(50+R)=10 → 50R=500+10R → R=12.5Ω

P_R=V²/R=50²/12.5=200W

同じ結果ですが,方程式を一つ解く分だけ手間が増えます。

【選択肢の見分け方】

本問の選択肢は2,10,20,100,200と10倍・2倍の関係で並んでおり,桁の誤りがそのまま別の選択肢になります。また,全体の合成抵抗20Ωや並列部分の合成抵抗10Ωのように,途中で出てくる値と数字が同じ選択肢もあります。電力の単位[W]になる計算(V×I,I²R,V²/R)を最後に行ったかを確認すると防げます。

【電力の収支で検算する習慣】

本問のように各抵抗の電力を足して電源の出力と比べる方法は,計算ミスの発見に役立ちます。電源 100V×5A=500W に対し,10Ωが250W,50Ωが50W,Rが200Wで,合計がぴったり一致します。どこかで電流の配分を誤ると,この収支が合わなくなります。

【関連する出題パターン】

・電流計・電圧計の指示から未知抵抗の値や消費電力を求める問題

・並列抵抗の一方の電流が分かっているときに,他方の抵抗の電流を「全電流からの引き算」で求める問題

・抵抗の値を変えたときに消費電力が最大になる条件(負荷抵抗=内部抵抗)を問う問題

いずれも「直列は電流が共通,並列は電圧が共通」という基本を押さえれば解けます。

この問題の根拠出典:令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。