介護福祉士

介護福祉士の合格点は何点?第35〜38回の合格基準点と判定の仕組み

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

介護福祉士国家試験の合格点を、第35〜38回の合格基準点(75点・67点・70点・64点)と合格の2条件、11科目群のルール、パート合格まで、センター・厚生労働省の公表資料で整理します。

目次
  1. 合格基準点の一覧:第35〜38回
  2. 合格の2つの条件を正確に読む
  3. 基準点は回ごとに変わる:「補正」の意味
  4. 11科目群すべてで得点が必要:0点科目群の落とし穴
  5. パート合格:第38回から導入、一部パートのみの受験は第39回から
  6. 125点の内訳を、合格ナビの問題数で確認する
  7. 第39回の合格点は予想しません:確認先と日程
  8. 自己採点の手順:2条件を順に確かめる
  9. 出典・確認日
結論:介護福祉士国家試験の合格点は、毎回同じ点数ではありません。「総得点125点の60%程度を基準に、問題の難易度で補正した点数」以上であることと、「11科目群のすべてで得点があること」の2つを満たすと合格です。センター公表の合格基準点は、第36回が67点、第37回が70点、第38回が64点でした。

合格基準点の一覧:第35〜38回

先に数字を表にまとめます。基準点の割合は、基準点を125点で割った値(合格ナビの計算)です。

回(実施年月)合格基準点総得点基準点の割合出典
第38回(令和8年1月)64点125点51.2%第38回 合格基準及び正答
第37回(令和7年1月)70点125点56.0%第37回 合格基準及び正答
第36回(令和6年1月)67点125点53.6%第36回 合格基準及び正答
第35回(令和5年1月)75点125点60.0%第35回 合格基準及び正答(厚生労働省 別紙1)
合格基準点・第38回:総得点125点に対し64点以上(11科目群すべてに得点があること)。最終確認日:2026-10-05。出典:社会福祉振興・試験センター 第38回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について。
合格基準点・第37回・第36回:第37回は70点以上、第36回は筆記試験で67点以上。最終確認日:2026-10-05。出典:第37回の資料、第36回の資料。
合格基準点・第35回:筆記試験は総得点125点に対し75点以上(11科目群すべてに得点があること)。実技試験は総得点100点に対し53.33点以上。最終確認日:2026-10-05。出典:厚生労働省 第35回介護福祉士国家試験合格発表(令和5年3月24日)の別紙1「第35回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について」。

表の第35〜38回で、合格基準点は最も低い第38回が64点、最も高い第35回が75点です。第35回は総得点125点の60%(75点)ちょうどで、第36回以降の3回はそれを下回っています。合格率の推移は介護福祉士 合格率の推移で確認できます。

次の点に注意してください。

  • 表の回は、一次資料(センター・厚生労働省の公表資料)で合格基準点を確認できた第35〜38回だけです。第34回以前(第29〜34回)は載せていません。「過去10年」の全回分ではない点にご注意ください。
  • 第36回は、筆記試験のあとに実技試験がありました。センターの資料では、実技試験は筆記試験の合格者を対象に、総得点100点に対して53.33点以上が合格基準でした。表の67点は筆記試験の基準点です。
  • 合格率や受験者数の推移は、このページでは扱いません。合格率の推移は、同じ資格の関連記事(ページ下部)で扱っています。

合格の2つの条件を正確に読む

センターの合格基準ページでは、全パートを受験した人の合格を次のように定めています。

  • ①問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数(合格基準点)以上の得点であること
  • ②①を満たした人のうち、11の試験科目群すべてで得点があること

配点は1問1点の125点満点です(出典:センター 介護福祉士国家試験 合格基準)。

ここで読み違えやすい点が2つあります。

  • 「60%」は固定の合格点ではなく、基準の目安です。125点の60%は75点ですが、公表された基準点は64〜70点で、回ごとに異なります。センターは「問題の難易度で補正した」と説明しています。
  • ②は、①を満たしたあとの条件です。つまり、基準点以上の得点でも、11科目群のうち1つでも0点なら、合格にはなりません。

基準点は回ごとに変わる:「補正」の意味

基準点が毎回変わるのは、センターが「総得点の60%程度」を基準としたうえで、その回の問題の難易度で補正するためです。表のとおり、第37回の70点から第38回の64点へ、6点動いています。

ただし、補正の計算式や、各回で何をどれだけ補正したかは、センターの公表資料には書かれていません。そのため、当ページでは「この回は難しかったから基準点が下がった」といった理由づけはしていません。確認できるのは、各回の基準点という結果です。

また、基準点は試験の前に決まった点数として発表されるものではありません。センターは、合格発表と併せて合格基準点と正答を公表します(第38回の例:合格発表日は令和8年3月16日で、「合格基準点及び正答についても併せて公表します」とされています。出典:第38回 合格発表について)。

11科目群すべてで得点が必要:0点科目群の落とし穴

11科目群は、センターの合格基準ページで次のように示されています。

  • ①人間の尊厳と自立、介護の基本
  • ②社会の理解
  • ③人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
  • ④生活支援技術
  • ⑤こころとからだのしくみ
  • ⑥発達と老化の理解
  • ⑦認知症の理解
  • ⑧障害の理解
  • ⑨医療的ケア
  • ⑩介護過程
  • ⑪総合問題

科目群ごとの問題数は異なります。センターが公表した第36〜38回の問題で数えると、いちばん少ないのは⑨医療的ケアの5問です(合格ナビの集計、2026-10-05)。5問しかない科目群でも、1問も正解できなければ0点になり、その時点で合格基準点を超えていても不合格になります。科目群ごとの勉強の進め方は介護福祉士 勉強方法で整理しています。

総得点を稼ぐだけでなく、「どの科目群でも最低1点は取る」ことが、基準の一部になっています。

第38回の医療的ケア5問は、次のページで解けます。

パート合格:第38回から導入、一部パートのみの受験は第39回から

パート合格(合格パートの受験免除)は、国家試験の科目を3つのパートに分け、基準に達したパートの受験を一定期間免除する仕組みです。厚生労働省は、第38回(令和7年度)国家試験から導入するとしています(出典:厚生労働省 パート合格の導入について(令和7年5月27日 社援発0527第3号))。

パートは、Aが60点(①〜④の4科目群)、Bが45点(⑤〜⑨の5科目群)、Cが20点(⑩⑪の2科目群)の構成です。全パートの総得点の基準を満たさなかった人でも、パートごとに判定されます。パートの基準点は、全体の合格基準点を各パートの平均得点の比率で按分した点数で、そのパートの科目群すべてに得点があることも必要です。第38回のパート別の基準点は、Aパート32.23点、Bパート20.43点、Cパート11.33点でした(小数点以下第2位まで。出典:第38回 合格基準及び正答)。

パート合格の有効期間:パート合格は「パート合格した試験の翌々年まで有効」。最終確認日:2026-10-07。出典:センター 介護福祉士国家試験 合格基準(注意2)。

パート合格者は、介護福祉士となる資格を有する者ではなく、配置基準や報酬の算定にも含まれません。パートごとの合格率も公表されません(出典:厚生労働省 パート合格に係るQ&A)。第39回から、パート合格のある人は全パートか不合格パートのみかを選べます。判定の流れ、有効期限の数え方、次回の受け方、落ちたときの手順は介護福祉士のパート合格にまとめています。

125点の内訳を、合格ナビの問題数で確認する

パートや科目群の配点を、センターが公表した第36〜38回の問題の科目別の数で確かめたものが次の表です(合格ナビの集計、2026-10-05。各回とも125問で同じ数でした)。

パート科目群問題数
A(60問)①人間の尊厳と自立(2問)+介護の基本(10問)12問
②社会の理解12問
③人間関係とコミュニケーション(4問)+コミュニケーション技術(6問)10問
④生活支援技術26問
B(45問)⑤こころとからだのしくみ12問
⑥発達と老化の理解8問
⑦認知症の理解10問
⑧障害の理解10問
⑨医療的ケア5問
C(20問)⑩介護過程8問
⑪総合問題12問

合計は125問で、1問1点なので、センターが示すパート配点(A60点・B45点・C20点)と一致します。

Aパートで最も問題数が多いのは④生活支援技術の26問です。Cパートは、介護過程(8問)と、事例形式で全領域を横断して問う総合問題(12問)の2つで構成されます。パート別の基準点は、全体の基準点を按分して求めるため、センターの資料では小数点以下第2位まで示されています。

各パートの問題は、次のページで確かめられます(いずれも第38回)。

当サイトは、社会福祉振興・試験センターとは関係のない民間の学習サイトです。問題はセンターが公表した問題を出典つきで掲載し、解説は合格ナビ独自の3段階(初級・標準・上級)で書いています。

第39回の合格点は予想しません:確認先と日程

「第39回の合格点は何点か」という疑問に対し、合格基準点は試験後の合格発表と併せて公表されるもので、当ページでは予想の点数は示しません。確認できるのは、次の日程と、発表先です。

第39回の試験期日・合格発表日:試験期日は令和9年1月31日(日)、合格者の発表は令和9年3月23日(火)午後。最終確認日:2026-10-05。出典:厚生労働省 第39回介護福祉士国家試験の施行について。

合格基準点と正答は、センターの「過去の試験問題」のページ(https://www.sssc.or.jp/kaigo/past_exam/index.html)で、発表後に各回の「合格基準・正答一覧」として公開されています。

自己採点の手順:2条件を順に確かめる

受験後に自分の得点を確認するときは、次の順に見るとよいでしょう。センターが公表する正答(各回の「合格基準・正答一覧」)と照らし合わせて使います。

  • ①全125問のうち、正解した問題の数(1問1点)を数え、総得点を出す
  • ②総得点を、公表された合格基準点と比べる
  • ③11科目群ごとに、1問以上正解しているかを確かめる(0点の科目群がないか)
  • ④総得点が基準点に届かなかった場合は、A・B・Cのパートごとの得点を、パートの基準点(発表されたもの)と比べる

出典・確認日

よくある質問

Q第38回の介護福祉士国家試験は何点で合格でしたか?

総得点125点に対して64点以上で、かつ11科目群すべてに得点があることが条件でした(センター公表の第38回合格基準及び正答)。64点以上でも、1つの科目群が0点なら合格にはなりません。

Q第34回以前の合格基準点は載せていないのですか?

当ページは、センターまたは厚生労働省の公表資料で合格基準点を確認できた第35〜38回に限っています(第35回は75点、厚生労働省の合格発表資料)。第34回以前は載せておらず、記憶や他サイトの表からも書いていません。

Q合格基準点に1点足りなかった場合、パート合格になりますか?

全パートの総得点の合格基準を満たさなかった場合は、A・B・Cのパートごとに別の基準で判定されます。パートの基準点以上で、そのパートの科目群すべてに得点があれば、そのパートが合格になります。

Qパート合格をすると、介護福祉士を名乗れますか?

名乗れません。厚生労働省のQ&Aでは、パート合格者は介護福祉士となる資格を有する者ではなく、配置基準や報酬の算定にも含まれないとされています。介護福祉士になるには、全パートの合格が必要です。

Q合格点はいつ分かりますか?

合格基準点と正答は、合格発表と併せてセンターが公表します。試験前に決まった点数があるわけではないため、当ページでは第39回の合格点の予想は載せていません。

この資格の問題を解く介護福祉士 過去問(第36〜38回・各125問)
解いてみる

法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月7日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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